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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.414 りらっくすさん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
両王手で攻める 20手台

くるくる展示室No.414 りらっくす

くるくるは、趣向詰の楽しさを紹介するコーナー。 入門者にも解いてもらって趣向を味わっていただくには、ややこしい序や収束を避けて暗算でも解ける簡明な手順とともに、 見ただけで解きたくなる美しいシンプルな初形もポイントです。

大駒と歩だけの盤面、と金と歩による斜めのレール、そして持駒は銀一色と、どんな趣向が飛び出すかわくわくする美しい初形はくるくるにぴったりですね。

2枚並んだ角を飛で塞いでいる構図は、ベテランの方なら、これは飛ノコだなとピーンと来たかもしれません。 78飛、67玉、77飛、66玉、67飛 ・・・ と進むのがよくある趣向で、飛車がノコギリ状に進めことから飛ノコと呼ばれます。 ところが、本作では、78飛、67玉、77飛のとき68玉と潜られてしまいます。 それを許さないのが、78飛、67玉に68銀と捨てて同龍と取らせて穴ふさぎする手順。 68銀に56玉と逃げるのは76飛の両王手の一発です。

  78飛、67玉、68銀、同龍、77飛、66玉、

この6手で玉・飛・龍の配置が斜めに一つ移動しました。 銀はまだ3枚あるので、続けて楽しみましょう。

  67飛、56玉、57銀、同龍、66飛、55玉、
  56飛、45玉、46銀、同龍、55飛、44玉、
  45飛、34玉、35銀、同龍、44飛、33玉、sakui

銀はなくなってしまいましたが、最後のサイクルでは飛車が成れるので、そのまま収束します。

  34飛、23玉、33飛成 まで27手

作者 「退路封鎖入りの飛ノコです。 銀打ちに玉が逃げると両王手でピッタリ捕まる所がいいかなと思いました。」

作意も変化も両王手で決まるのは気持ちいい。 龍のお供連れの飛ノコ送り趣向でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鳥本敦史さん:
久々に解きたくなるものに出会いました。 くるくるとして最適。
中沢照夫さん:
両王手の力で飛車鋸を実現。趣向のまま詰上がる。
蛇塚の坂本さん:
飛と角の連携が、素晴らしい。
山下誠さん:
龍を道連れに飛鋸。 龍に変わった瞬間に終わるのもよい。
あいうえおさん:
No.414はいかにも簡単そうなので、解答を送る気になりました。 ほかの問題は難しくてまだわかりません(ヘタレですみません)。

この解答のあと、No.413、416にも解答をいただきました。

S.Kimuraさん:
玉は12まで行くと思っていたので,詰んだことを何度も確認してしまいました.
小山邦明さん:
飛の軌跡は最後に33で成れる事で収束。
占魚亭さん:
両王手を絡ませた飛鋸。 好み。
本間瑞生さん:
最後は飛車が成れて決まる
おかもとさん:
龍をお供に両王手、ですね。
嵐田保夫さん:
まさしく昇竜の勢いのような成り上がり。
金少桂さん:
銀打に逃げる変化が玉が広そうで一見不安だが壁のと金を取る両王手がぴったりだった。
池田俊哉さん:
銀捨てで退路封鎖しながらの飛鋸。 最後飛成で詰めあがるのがちょっと盲点でドキッとした
浜野乙三さん:
最後どうなるのかと思ったら飛成であっさりでした。

形・手順ともまさにくるくるという作品で、大好評でした。


くるくる展示室No.414 解答:15名 全員正解

  あいうえおさん  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん
  エレーンさん  おかもとさん  金少桂さん  小山邦明さん
  占魚亭さん   鳥本敦史さん  中沢照夫さん  浜野乙三さん
  蛇塚の坂本さん  本間瑞生さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。