金銀二色持駒の詰将棋はかなりありますが、詰将棋らしく捨て駒を入れた作品が多く、逆に捨て駒なしで金銀8枚をすべて打っていく作品はめずらしいですね。
金銀を交互に打っていく作品としては、くるくるNo.106(全邦釘 詰パラ1998年3月「シュパパーン」より)
で横送り趣向を紹介しています(左図)。
本作は、それを縦送り趣向にしたもの。
単に横縦変換するのでは芸がないので、ジグザグに縦送りする軌跡にしてみました。
初手は21銀か11金か、はてまた23金(銀)捨てか。 初形をじっと眺めると、23・24・15・16・27・28・19の玉の通り道があるのがわかりますね。
ということは金銀交互に打っていけば追っていけそう。 と発想できれば、一挙に詰め上がりまで見えたのではないでしょうか。
11金、23玉、12銀、24玉、
23金、15玉、24銀、16玉、
15金、27玉、16銀、28玉、
27金、19玉、28銀 まで15手
隙間の玉の通り道が金銀で全部うまって、三密の詰め上がりになりました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 市原誠さん:
- 将棋の筋悪の見本のような手順ですね!
指し将棋なら破門されるかも。
- 本間瑞生さん:
- 空間を埋めていく感じ
- 山下誠さん:
- 金・銀を4セット縦に並べる素朴な作品。
初手を銀から入ると失敗。
- 蛇塚の坂本さん:
- 金銀桂香の綺麗な市松模様芸術的。
- 塚崎彰仁さん:
- やっぱりこういう時期に詰将棋はもってこいですね
- S.Kimuraさん:
- このような密なら歓迎ですね.
- 小山邦明さん:
- 収束形はすごい密。
夏向きではないかもしれませんね。
- ぬさん:
- くる展 No.1のように、詰上り石垣にしてみたいところです。
くる展No.1も金銀交互打の横送り趣向ですね。
本作では、2筋だけの盤にして、21とぐらいを置けばいいかな。
- 藤田卓志さん:
- 物凄い密ですね。
気持ち良く玉を追いかけることができました。
- 占魚亭さん:
- 金銀で埋めていく。
- おかもとさん:
- 初手は金か銀だけど、その意味が最後にわかる。
- 嵐田保夫さん:
- 密ならぬ過密。
- 池田俊哉さん:
- 金銀を交互に打って終わり。
最後密集形にならないかな、とか11→19にならないかな、とも思うが、これはこれで
- 浜野乙三さん:
- 密になり、金銀がきれいに並びました
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