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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.400 菅野哲郎さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
12×3+α 40手台

くるくる展示室No.400 菅野哲郎

作家の皆様からの投稿がもっとも多いのがくるくる展示室。 ついに400作に達しました。 そろそろ作品集がほしくなりますね。 400作目は、入選89回と展示室で入選回数がもっとも多い菅野哲郎さん。

出題コメントと初形の配置から考えると、12手かけて玉が24→45→66→87と移動していくのではないかと推測されます。 さて、どんな12手サイクルになるのでしょうか。

22龍は23銀合ぐらいで続きそうにないので、初手は25歩。 33玉に34歩からばらしていきます。

  25歩、33玉、34歩、同と、同成香、同玉、

ここで14龍とすれば45玉の一手で、あれ、8手で45まで移動できてしまいました。 しかし、このままでは龍が次のサイクルで35龍とはできません。 そのために更に4手が必要になります。

  14龍、45玉、35金、同玉、24龍、45玉、

これで12手サイクル、次のサイクルへの準備もできました。 それではもう2回、続けて楽しみましょう。

  46歩、54玉、55歩、同と、同成香、同玉、
  35龍、66玉、56金、同玉、45龍、66玉、
  67歩、75玉、76歩、同と、同成香、同玉、
  56龍、87玉、77金、同玉、66龍、87玉、

ここからはアディショナルサイクル。 もう10筋にはいけないので、途中で収束します。

  88歩、96玉、97歩、同玉、
  77龍、96玉、87龍 まで43手

1サイクルで左2筋下1段に移動するユニークな趣向。 龍のうねりながら移動する様子がおもしろいですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
龍を斜めバックしながら玉を追い詰めて行くところが面白い。
山下誠さん:
手順が分かりやすいように金、成香、と金並ぶ親切な配置。 ゆったりとした龍の動きもよい。
S.Kimuraさん:
玉の動きが複雑で,面白かったです.
津久井康雄さん:
階段を降りてくるかのような竜の動きが面白い。
おかもとさん:
小刻みな追い趣向。 手慣れたものです。
ぬさん:
金捨てで龍を近づける意味がすぐには分からなかった。
波多野賢太郎さん:
くるくる手順の中に金捨てが入るのが良いなと思いました。 +αもさらっと易しいのも良かったです。
占魚亭さん:
心地よいサイクル手順。
小山邦明さん:
龍が一歩一歩追っていく手順が面白い。
浜野乙三さん:
35金捨て発見に手間取りました
嵐田保夫さん:
こういう五月雨式の龍の軌跡は珍しいのではないか。 またそれを誘発する金出の味がいい。
池田俊哉さん:
単なる斜め追いではなく、金捨て-龍寄りが入って良いアクセントになっている

くるくる展示室No.400 解答:12名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん  ぬさん
  波多野賢太郎さん  浜野乙三さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。