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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.399 やよいさん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは金 30手台

くるくる展示室No.399 やよい

93龍から96龍と金を取る手が目につきます。 76玉なら74桂左と空き王手で龍が働いてくるので75玉と逃げます。

  93龍、85玉、96龍、75玉、

76歩では65玉とかわされて、龍筋が止ったままでは後が続きません。 思い切って76金と捨てて74桂跳ねを実現します。 ここでいったん75玉と逃げるのが手数稼ぎの手。 うっかり86とでは龍の利きが止ってしまい失敗。 86龍、65玉としてから55とと金を取れば、先ほどと同じ形を作ることができます。

  76金、同玉、74桂左、75玉、86龍、65玉、55と、同玉、

8手サイクルで2筋移動しました。 行けるところまで続けて楽しみましょう。

  56金、同玉、54桂左、55玉、66龍、45玉、35と、同玉、
  36金、同玉、34桂左、35玉、46龍、25玉、15と、同玉、

最後のサイクルではもう逃げられないので歩捨てでOK。 そして、途中で鮮やかな龍捨てで主役の龍を消して、「とどめは金」でぴったり収束します。

  16歩、同玉、14桂、15玉、16龍、同玉、26金 まで35手

2筋毎の横送り趣向。 桂の空き王手が入っているのが新鮮ですね。

参考図 護堂浩之

作者「取った金を桂の裏側に捨てて龍桂の開き王手をする8手サイクルです。 最終サイクル以外は金を惜しんで歩を打つと失敗します。」

龍で桂の空き王手をする趣向を検索してみたら、6手サイクルの護堂浩之さんの作品が見つかりました。 盤端を利用しているので、簡素な配置になっています。 あわせてお楽しみください。

護堂浩之 詰パラ1980年2月(修正図) 棋譜ファイル

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
龍と金の玉とのコンビネーションが面白い。
山下誠さん:
横に並んだ蛙が順序よく跳びはねるような、規則正しい桂跳ねの趣向。
S.Kimuraさん:
最後に16金と打って,しばらくもがいていました.
津久井康雄さん:
きれいに捌け、龍も最後にしっかり始末。
おかもとさん:
63馬は7手目94桂とか、いろいろな筋を防いでいるんですね。 ちょっと感心。
ぬさん:
開き王手が見えなくて苦戦。 勢いで16に金を打ってしまって、「アレ?」ってなった。
波多野賢太郎さん:
順番に桂が跳ねて玉がちょこちょこ動いていく様子を楽しみました。 最後は龍を捨ててスッキリ詰むのもいいですね。
占魚亭さん:
収束の変調がアクセント。
小山邦明さん:
最後が龍捨て決まるところが気持ち良い。
浜野乙三さん:
76歩と打って29手で詰んだのでおかしいと思い、見直したら逃れていました。 ヒントに救われ、金先金歩で何とか30手台になりました。 何とも意外な手順です。
嵐田保夫さん:
ディフェンダーを遮りながら後方からのシュートコースを開ける桂馬のスクリーンプレーが連続するのは見事。
池田俊哉さん:
桂四枚跳びの横移動趣向。 最後に飛んだ桂だけ紐がついていないのをうっかりしそうになる

くるくる展示室No.399 解答:12名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん  ぬさん
  波多野賢太郎さん  浜野乙三さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。