25飛では逃げられて続かないので初手は13飛で、さっそく合駒を読まされます。
合駒は飛角銀桂香の5種類のいずれか。
何であっても、16歩、同玉、14飛成と取ることができ、そこで27玉なら取った合駒を打って詰みなので、また15に合駒です。
これは飛以外なら25龍で簡単、飛合と決まります。
さて、14合は何だったのか。 角か銀だったらここで25角(銀)、27玉、36角(銀)、16玉、25龍以下。
ということで、14合は桂か香です。
どちらにしても、15龍、同玉と取ると、初形と同じ盤面に戻って、持駒が飛桂歩3か飛香歩3に変わります。
つまり、13飛、14桂(香)合、16歩、同玉、14飛成、15飛合、同龍、同玉 の8手で、持駒の歩を1枚桂か香に変換することができます。
ということは4回繰り返せば、歩4枚をすべて桂か香に変えることができるわけです。
桂か香といっても、桂が2枚あると、16玉のとき28桂、27玉、39桂までなので、桂は最大1回しか合駒できません。
したがって、4回繰り返したとき、持駒は飛桂香3か飛香4のいずれかです。
じつは、飛桂香3になれば25飛以下収束に入れるので、受方としては4回とも香合をするのが正解。
その場合、もう1回繰り返すと香合が品切れのため桂合するしかなく、結局は持駒飛桂香3にすることができます。
13飛、14香合、16歩、同玉、14飛成、15飛合、同龍、同玉、
13飛、14香合、16歩、同玉、14飛成、15飛合、同龍、同玉、
13飛、14香合、16歩、同玉、14飛成、15飛合、同龍、同玉、
13飛、14香合、16歩、同玉、14飛成、15飛合、同龍、同玉、
13飛、14桂合、16香、同玉、14飛成、15飛合、同龍、同玉、
これで持駒飛桂香3になったので、持駒を全部使って収束します。
25飛、16玉、28桂、27玉、26飛、同玉、36金、15玉、
16香、24玉、25香、34玉、26桂、44玉、45香 まで55手
25香の単打で26桂の打場所を作るのがポイント。
最後の7手で持駒桂香3の4枚を使い切って詰め上がります。
作者「持駒変換が狙いです。
既存手筋と言ってしまえばそれまでですが。」
持駒を変えることをキーとして繰り返す趣向を持駒変換趣向と呼びます。
本作の手順は持駒変換趣向ではよく使われるポピュラーなパターンですが、くるくるおもちゃ箱では未紹介ということで採用させていただきました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 本間瑞生さん:
- 最後25香と近づけて打つのが大切なのか
- 蛇塚の坂本さん:
- 最初は歩と香の繰り返しから桂が入ってからガラッと詰め将棋の展開配置の駒が、存在感がましたのが、意外性有り。
- 原田雄二さん:
- (1回目)51手で詰んでしまいました。しかも桂香余り。
(再回答)52手目34玉と逃げられるのをうっかりしていました。
暗算で解くと、うっかりすることって多いですよね。
- 占魚亭さん:
- 楽しい持駒変換でした。
- 山下誠さん:
- 香車を品切れに持ち込む消耗戦はくるくるらしい楽しい手順。
- 小山邦明さん:
- 合駒に飛しかないできないのでこの手順が成立する。
- S.Kimuraさん:
- 桂合は最後にしなくてはいけないことを理解するのに時間がかかりました.
- りらっくすさん:
- 先に桂合をすると1サイクル短くなるんですね。
- 和田裕之さん:
- 2枚目の桂は盤面にあった。
- 宮田敦史さん:
- 非限定がないのが良い。
- 津久井康雄さん:
- 桂を入手したところでサイクルを止めないと永遠ループに。
香を捨てて香を回収するのでは千日手になってしまいますね。
- おかもとさん:
- 持駒変換が楽しい。
収束はべたべただが、持駒を使い切るため、仕方ないか。
- 嵐田保夫さん:
- 指す手は決まっているので簡単なはずだが、9七飛に合駒は同角成が利くと思ったり2五飛がなかなか見えずに千日手地獄に陥りそうになったり新年早々ボケぶりが増しているようです。
- 米澤歩登さん:
- 歩四枚が桂香3に化けるとは驚き。
- 浜野乙三さん:
- 歩を香に換えた後、25飛がカギでした
- 池田俊哉さん:
- シンプルな持駒変換。
通常の持駒変換は目的の駒を入手すれば終わりだが、
この場合最初に桂をもらっても香を三枚取るまで続けなければならないのは逆にユニーク
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