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詰将棋おもちゃ箱 − くるくるおもちゃ箱くるくる展示室 No.394 菅野哲郎さん |
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![]() 4筋の龍と香4枚が目を引きます。 この形は香はがし趣向の典型的なパターンです。 持駒の銀を使って、どうしたら香を取ることができるか、と考えれば、46銀から45銀とする手順が浮かびますね。 46銀を同香なら38龍まで、また28玉と逃げても38龍までですから、46銀には36玉と逃げる一手。 そこで45銀とすれば香を取ることができました。 46銀、36玉、45銀、同香、 今度はいただいた香を使って、渡した銀を取り返しにいきます。 38香、37銀合、同香、同玉、 受方は元々持駒なしでしたから、銀を渡した時点で持駒は銀だけ。
その銀を合駒で使わせて取り返すわけです。
46銀、36玉、45銀、同香、38香、37銀合、同香、同玉、 2サイクル目からは、受方の持駒に香があるので、37銀合のところで香合の変化があります。
46銀、36玉、45銀、同龍、38香、37香合、同香、同玉、 慣性の法則で最後も37銀合として最後飛打までとした解答も数通ありましたが、展示室では変化別詰も許容しているので、正解として扱いました。 詰パラなどでは不正解になりますので、ご注意ください。 作者「「元祖はがし趣向」(手段草)の現代風アレンジ。」 伊野辺看斎の手段草第25番(詰将棋博物館)は、はがし趣向の元祖作品。 45銀型で、46銀、36玉、45銀、同銀、37歩、同玉、の6手サイクルで銀をはがして行きます。 本作は、その45銀を香にして、はがした香で銀を取り返す手順にしたもの。 受方持駒指定にすることで余計な合駒を読まずにすませるところなど、作者の言うとおりまさに現代風アレンジですね。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
もちろん、通常のように受方持駒は残り駒全部としても作れますが、駒数が増えたり、変化が多くなったりしそうですね。 そこを受方の持駒を指定することで、配置も手順もすっきりさせたのがくるくるらしいところです。
38龍まで35手解。 残念ながらこれは不正解です。 最後だけ香合が正解でした。
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くるくる展示室No.394 解答:24名 正解23名
嵐田保夫さん 池田俊哉さん S.Kimuraさん おかもとさん 当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。 |