次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.388 TETSU

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは龍 10手台

くるくる展示室No.388 TETSU

一見66馬から桂打で詰みに見えますが、飛を動かして逃げ道をあける移動合という受けがあります。 23桂に21玉と逃げて、ここでも65馬から桂打で詰みそうですが、またまた飛の移動合。

  66馬、22飛、23桂、21玉、
  65馬、32飛13桂、22玉、

32玉のとき、13桂と右から王手するのが次につなげるポイント。 この8手で、馬が76から66、65と近づきましたが、受方の飛と玉もまた馬に近づいています。 つまり、馬ノコ 対 飛玉ノコ。 まだ近づけそうなので、もう1回楽しみましょう。

  55馬、33飛、34桂、32玉、
  54馬、43飛44桂、33玉、

今度は44桂と左から王手。 24桂だと最終手ができません。

  24龍 まで17手

出題コメント通り 「とどめは龍」 で収束しました。

おかもとさん 「馬鋸/飛車鋸/玉鋸ですね。 似たような趣向としては、風ぐるま1955.3相馬夢竜作51手、パラ2010.10高木秀夫作31手あたりかな。」

さすがおかもとさん。 詳しいですね。 相馬作は移動合の駒が龍、高木作は金、TETSU作は飛という違いはありますが、馬と玉がノコで近づく構造は共通です。 相馬作、高木作は玉を移動させる王手が不規則で、TETSU作は桂打で統一したので、より趣向らしくなっているかと思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
スペースを作るための飛車の移動合4回。 馬→飛→桂→玉の繰り返しにも快いリズムがある。
本間瑞生さん:
少しずつ動いていく馬が印象的
米澤歩登さん:
馬と飛の鋸。 駒数も少なく綺麗にまとまっていますね。
蛇塚の坂本さん:
馬と飛の駆け引き面白い?
S.Kimuraさん:
飛車と玉も一緒に前進してくるとは思いませんでした. このような馬鋸は前例があるのでしょうか?

飛は初めてですが、おかもとさんご指摘の通り龍と金の移動合で馬と玉が近づいていく作品はあります。

原田雄二さん:
馬と桂で玉を追い詰める。 とどめは龍。
小山邦明さん:
馬と飛のセットの動きが4回
津久井康雄さん:
馬ノコに飛車ノコで対抗する構図が面白い。 馬が近づかないと詰まないところなどうまいですね。
占魚亭さん:
馬鋸vs飛車鋸。 面白かったです。
ぬさん:
近づける馬鋸はすぐ分かった。 近づく玉飛鋸は意外。
池田俊哉さん:
馬+飛+王鋸。 四枚桂がすべて残るのもユーモラス
ハマGさん:
玉馬接近するも邪魔が入り逢えず

くるくる展示室No.388 解答:14名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  高田明浩さん  津久井康雄さん  ぬさん
  ハマGさん  原田雄二さん  蛇塚の坂本さん  本間瑞生さん
  山下誠さん  米澤歩登さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。