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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.384 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは金打ち 20手台

くるくる展示室No.384 本間晨一

4枚ずつ並んだ銀桂香が趣向詰を予感させて解きたくなりますね。

63香成、53香成と次々銀を取っていく手順が目につきます。 43香成、33香成と行けば持駒になんと銀が4枚も。 とこらが、桂の守りが強くて、銀が4枚あってもどうにもなりません。

2段目の飛筋を通すために、銀を捨てて桂を跳ねさせるのが好手です。 実際進めてみましょう。

  63香成、同玉、74銀、同桂、

6筋の銀桂香がなくなり1筋ずれた形になりました。 続けて趣向を楽しみましょう。

  53香成、同玉、64銀、同桂、
  43香成、同玉、54銀、同桂、
  33香成、同玉、44銀、同桂、

最後の33香成に53玉と逃げる変化がちょっと気になりますが、42飛成、63玉、52銀と打てば、どこに逃げても簡単です。

ここからは収束。 ほかに手もないので、23飛成と角を取りましょう。 同玉なら24金の1手詰なので同金で、さてどうする。 51角でも24角でも34玉から45玉と逃げられてしまいます。

  23飛成、同金、

24金と金を捨てるのがとどめの好手。 24に質駒を作っておいてから51角と打てば、手順に捕まります。

  24金、同金、51角、43玉、42角成、34玉、24馬、45玉、
  55金 まで27手

銀を取り、その銀を捨てて桂を動かす楽しい横送り趣向でした。

作者 「「香成、同玉、銀打、同桂」の4手1組の手順を4回繰り返す、やさしいくるくる手順です。 右辺で2四飛と金が盤面から消せたことに満足しています。」

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
飛と龍の玉への追いかけが巧みで面白い。
山下誠さん:
4本並んだ香が玉方の桂馬の壁に変わってゆく様が面白い。
本間瑞生さん:
飛車筋がすーっと通ってくる感覚がよい
S.Kimuraさん:
一跳ねした桂馬の上に玉が逃げてくるとは予想外でした.
米澤歩登さん:
銀桂の壁がほぐれる。
占魚亭さん:
56歩の顔をたてた詰上り。
小山邦明さん:
19手目の金捨ては実戦的な手順。
おかもとさん:
往復趣向に発展できそうだけど、それだとくるくるじゃなくなるかな。
松本浩一さん:
成って打って成って打ってで銀香が綺麗に消えます。
池田俊哉さん:
シンプルな横移動趣向で、戻る変化があるので93とも必要。 もう少しすっきりした収束にしたかったかも
ハマGさん:
56歩と36歩がピッタリ

くるくる展示室No.384 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  津久井康雄さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん
  本間瑞生さん  松本浩一さん  山下誠さん  米澤歩登さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。