一目で覚えられる美しい初形。 思わず解きたくなりますね。
78飛と打てば、97玉と87玉の2択。 87玉では89龍、97玉、98飛までですから97玉と逃げます。
78飛、97玉、
ここから9段目の龍と8段目の飛による楽しい2枚追いが始まります。
99龍、87玉、88飛、77玉、
79龍、67玉、68飛、57玉、
59龍、47玉、48飛、37玉、
39龍、27玉、28飛、17玉、
19龍 まで19手
終わって見れば、9枚の歩が全部消えて、飛龍によるミニ煙。
この形からこの手順、そしてこの詰上り。 くるくるの古典として残る作品かもしれませんね。
作者 「綺麗なので気に入っては居りますが、余りに簡単過ぎる点のみ気になります。
歩が成れぬ形の一段上、二段上にずらしても成立します。
楽しんで貰えれば幸です。」
初手の飛打ちが非限定とか、最終手37龍以下でも詰むとか、些細なキズはありますが、そういうことを気にするのは野暮というもの。
純粋に楽しんでもらえれば作者も満足です。
なお、この龍と飛の2枚追いの趣向は、昔相馬康幸さんが考えていて、添川公司さんとの協力でなんと煙詰になった「ステージ」という名作があります。
こちらも是非ご鑑賞ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 蛇塚の坂本さん:
- 飛と龍の玉への追いかけが巧みで面白い。
- 山下誠さん:
- 初形も終形も手順も美しい。
- 本間瑞生さん:
- 歩がきれいに消えていくのが気持ちいい。
- S.Kimuraさん:
- 歩が全部消えるとは思いませんでした.
- 米澤歩登さん:
- 一番爽快でした。
- 津久井康雄さん:
- なるほどこの手があったかという感じ。
- 占魚亭さん:
- この初形、ちょっとした発見では。
- 小山邦明さん:
- 初形が綺麗で飛と龍での追いかけを実現。
- 藤田卓志さん:
- 最初は頭がこんがらがってしまいましたが、最後はスッキリしました。
爽やかな秋の季節にピッタリですね。
- おかもとさん:
- 歩が全部消えて最後は煙詰。ある意味、くるくるの理想形。
- 松本浩一さん(作者):
- 只追うだけなのと、最終手に変な方向に追えたりする他、色々と有りますが
形重視との事で御勘弁下さい。
- 池田俊哉さん:
- 一見上部に逃げられそうだが、飛を打ってみると案外狭い。
七段目の歩がすべて消えるのは良いが初手の打ち場所が非限定なので、例えば19飛と置いてしまっても良いかも
- ハマGさん:
- カニのお掃除
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