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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.382 菅野哲郎さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
行きは4手、帰りは12手 50手台

くるくる展示室No.382 菅野哲郎

配置からすると斜め方向の送り趣向、それも1サイクルで2路移動するのではないかと推測できます。 出題コメントからは往復の趣向とわかりますね。

最初は香を捨てて角を成るぐらいしか手がなさそうです。

  15香、同玉、51角成、26玉、

続いて27香と打てば、17玉も36玉も香打の一発なので35玉と逃げて、 24馬、44玉となれば、出題コメントの通り4手かけて斜めに二つ移動させることができました。

  27香、35玉、24馬、44玉、

もう1回繰り返せば更に二つ62玉まで移動します。

  45香、53玉、42馬、62玉、

63香と打つと、今度は71玉では53馬があるので72玉と逃げる一手。

  63香、72玉、

ここから復路の12手サイクルの趣向に入ります。

  83と左、同金、73歩、同金、同と、同玉、

83の歩を取って73でばらすと、広そうに見えますが、51馬と入ると意外に狭い。

  51馬、74玉、84金、63玉、73金、54玉、

これで復路の趣向も1サイクル12手が判明しました。 舞台はもう2回分用意されているので、続けて楽しみましょう。

  65と左、同金、55歩、同金、同と、同玉、
  33馬、56玉、66金、45玉、55金、36玉、
  47と左、同金、37歩、同金、同と、同玉、
  15馬、38玉、48金、27玉、37金、17玉、

あとはとどめをさすだけです。

  26馬 まで51手

馬を中心とした往復の斜め2路送り。 復路の趣向がメインと思われますが、その要の香を往路の趣向で配置していくのがいい感じです。 四香持駒にしたのも作者の遊び心でしょう。 実は今月の出題は、りらっくすさんの持駒なしを除いてすべて一色持駒でした。

初形のごちゃごちゃした配置が、趣向を進めていくとすっきりした斜め一直線になっていくのも気持ち良い。 ひょっとしたらあぶり出し?と期待した方もいました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
香と馬の協力。 収束が斜め1列と成った形が綺麗。
S.Kimuraさん:
最後に,斜め一直線に駒が並ぶと期待してしまったので,最終手が間違っていないか,何度も確認してしまいました.
山下誠さん:
序盤に並んだ香車を拾いながら、複雑なステップで玉が降りてくる動きが何とも楽しい。
長谷繁蔵さん:
面白い面白い 詰上り盤面もキレイ
Pathfinderさん:
No.378とは対照的に香と馬がメインを飾る。 復路ではと金捌きで魅せる。 詰上がり図の金桂の並びが趣向的に感じました。
おかもとさん:
途中からあぶり出し曲詰を期待したが、、、ちょっと無理でしたか。
津久井康雄さん:
香の設置からスタートするところがうまい。
小山邦明さん:
とても上手なしくみで馬で追いかける手順ができていると思います。
占魚亭さん:
復路の手順が面白かったです。
ハマGさん:
帰りを10手にしてしまい40手台の早詰になり、ヒントをよく見て直しました
嵐田保夫さん:
難解さもなく鮮やかで且つ苦もなく仕上げているように見える辺りはいつもながらお見事と言わざるを得ない。
池田俊哉さん:
行きは馬-香で追って行って、帰りは馬-金で帰ってくる。 途中まで曲詰になるのでは、と妙な期待をもってしまった

くるくる展示室No.382 解答:14名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  キリギリスさん  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  Pathfinderさん  長谷繁蔵さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん
  山下数毅さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。