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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.379 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
金桂はすべて消える 20手台

くるくる展示室No.379 本間晨一

一見して斜め送りの趣向と推察できる初形。 初手88とに96玉や86玉では87金以下金を4枚打っていけば詰むので76玉と逃げて、ここから趣向がスタートします。

  88と、76玉、

77には桂が利いていますが、87金では67玉と逃げられてダメなので、77金と打ち込んで桂をはがしてしまいましょう。

  77金、同桂成、同と、65玉、

66金打と続けていけるように見えますが、その次の55金打を香がジャマしています。 そこで、このタイミングで桂を捨てて55香を動かしておくのが大事な一手。

  58桂、同香成、

これで、桂をはがしながらのと金の斜め追いを続けることができます。
それでは、お楽しみタイムの始まり始まり。

  66金、同桂、同と、54玉、46桂、同香、
  55金、同桂、同と、43玉、35桂、同と、
  44金、同桂、同と、32玉、

43玉のところでは香はありませんが、34とが44金を防いでいるので、これまでと同じように35桂と捨ててと金を動かします。 最後のサイクルでは24桂とは打てないので、33と、31玉で23桂と捨てて収束します。

  33と、31玉、23桂、同香、22と まで29手

作者「角筋のと金と持駒の4金による4桂の斜め追いはがしです」

桂はがしのと金送りに香を動かすスパイスを加えた6手サイクルの斜め送り。 初手の88とと最終手の22とが呼応しているのがいい感じです。

33香、22香と香も4枚並べられれば美しいけど、2サイクル先の金打を作るための桂捨てなので、捨てなくても詰んでしまい上手くいきません。 そこで33香の代わりに34とを配置して趣向を継続、22香は21にずらして収束の桂捨てで移動と、趣向の雰囲気を壊さずまとめたのは流石ですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
金と桂が全て消えと金が真っ直ぐ斜めに進む様は気持ち良い。
S.Kimuraさん:
玉が最後で斜めに行けなかったところが残念でした.
山下誠さん:
桂馬を補充しながら、と金が斜めに登っていく楽しい趣向。
長谷繁蔵さん:
桂を上手く使う 面白い
Pathfinderさん:
1サイクル毎の桂捨てがいい味。と金が駆け上がる。
おかもとさん:
きれいな斜め追い。駒交換も気にならない。
津久井康雄さん:
取っては捨て、取っては捨て、の手順が気持ちいい。
小山邦明さん:
金の打ち場所を作るための香を移動させる桂打ちが入っていく手順が良い
占魚亭さん:
と金を運ぶためのサイクルが楽しかったです。
ハマGさん:
道路工事しつつ進む感じ
嵐田保夫さん:
まさに尺進あって寸退なし。
池田俊哉さん:
金の打ち場所を作るために桂捨てで香を上げる、と言うひと手間で作品になっている
hiroさん:
金と桂は盤上から消え、残るは行進のと金のみ。

くるくる展示室No.379 解答:15名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  キリギリスさん  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  Pathfinderさん  長谷繁蔵さん  ハマGさん  hiroさん
  蛇塚の坂本さん  山下数毅さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。