次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.363 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは金 20手台

くるくる展示室No.363 本間晨一

金4枚の守りに桂4枚の持駒で攻める詰方。 といっても初形では桂が打てず、52龍と龍をたたき切るところからスタートします。

  52龍、同玉、

これで44桂と打てば53玉と戻る一手。 52金と打ち込めば、同金、同桂成と金を1枚はがすことに成功します。 そう、本作は金のはがし趣向なのです。

  44桂、53玉、52金、同金、同桂成、同玉、

同金と取るのは3枚の金のいずれでもかまいませんが、この6手で1枚金が減りました。 ということは、あと2回繰り返せば・・・

  44桂、53玉、52金、同金、同桂成、同玉、
  44桂、53玉、52金、同金、同桂成、同玉、

はい、金がすべて消えました。 もう一度44桂から52金と攻めれば、もう取り返す金がないので、このまま詰め上がります。

  44桂、53玉、52金 まで23手

作者「初形持駒4桂による金はがしです。 桂打ち〜金打ちの4手1サイクルを4サイクル繰り返します。 桂打ち場所はすべて4四で、金打ち場所はすべて5二で統一されています。 5二同金の応手は、どの金で同金とするか限定されていないのが気になりますが、 手順は単純で、くるくる向きの軽趣向手順だと思います。」

桂で金をはがす駒交換型のはがし趣向。 黒川さんの落花など、移動趣向ではよくあるパターンなので、類似作が心配でしたが、 検索してみると案外少なく、このパターンで桂で金をはがすのは初めてのようです。

はがす順番が非限定なのははがし趣向ではよくあるところ。 一部分でも限定とかあるといろいろ読まないといけないので、くるくる的にはすぐに全部非限定とわかる方が望ましいかも。 余分な変化紛れもなく、作者の言う通りくるくるにぴったりの作品です。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
桂と金のおうしゅうが面白い
長谷繁蔵さん:
大発見。もう少し駒数減るかも。
S.Kimuraさん:
金を剥がしていくのは楽しいですね.
山下誠さん:
ほぼ同一手順が4回整然と繰り返されて美しい。
津久井康雄さん:
ジワジワ金をハガしていく過程が気持ちいい。
小山邦明さん:
桂4枚の持駒をわかりやすい手順でうまく使い切っている。
鳥本敦史さん:
これは単純に楽しい。 細かいところは気にしない。
おかもとさん:
かわいい金はがし。 64香65歩は、65香だけでもよさそう?
よさそうですが、64金の紛れを読まなくてよくする配慮かな。
ぬさん:
ありそうで意外と無かった剥がし?
占魚亭さん:
軽快で楽しい清算。
ハマGさん:
無駄遣いを繰り返したが最後は締めた
池田俊哉さん:
シンプルな金はがし。ただ62香は必要なのかな、なくても同様な気がするが

44桂に51玉と逃げる変化を簡明にする意味でしょうか。 ないと最後は変同になりますし。
あまり気にせず65香1枚で形をすっきりさせる手もありそうですね。


くるくる展示室No.363 解答:13名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  キリギリスさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん  鳥本敦史さん
  ぬさん  長谷繁蔵さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。