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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.360 菅野哲郎さん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
8+12×4+α 60手台

くるくる展示室No.360 菅野哲郎 大模様で、とりかかるにはちょっと勇気のいる初形。 斜めに追うことは見えているので、まずは序の8手と1サイクル12手の手順を考えましょう。

18、27の馬の利きを63銀がジャマをしているので、序ではこの銀を消去します。

  81と、92玉、82と、同玉、
  72銀成、92玉、82成銀、同玉、

さあ、ここから12手サイクルの趣向の始まり。

  81馬、73玉、63と、同桂、同馬引、82玉、81馬、73玉、
  65桂、同金、74香、同銀、

12手は長いようですが、実際に手を進めてみると、ほかに手がないので案外簡単。
65桂や74香に62玉は63香以下。 74香に64玉は54と、同桂、同馬以下。
それではあと3回、楽しみましょう。

  72馬引、64玉、54と、同桂、同馬引、73玉、72馬、64玉、
  56桂、同金、65香、同銀、
  63馬引、55玉、45と、同桂、同馬引、64玉、63馬、55玉、
  47桂、同金、56香、同銀、
  54馬引、46玉、36と、同桂、同馬引、55玉、54馬、46玉、
  38桂、同金、47香、同銀不成、

最後、うっかり成ると3手詰。
ここからは45馬、37玉に38銀と金を取って収束に入ります。

  45馬引、37玉、38銀、同玉、27馬引、39玉、
  29金、同龍、同馬、同玉、19飛、同玉、18馬 まで69手

陰で支えた18馬と、それを牽制していた19龍が両方消えて、詰め上がり。
91玉から19玉まで、斜め大横断の旅が終わりました。

作者「飛以外のすべての駒が参加するにぎやかな感じの手順。」

馬がベースで、と金捨てで桂を剥し、桂香を捨てて金銀を動かす、玉も含め7種の駒が登場するにぎやかな趣向。
金銀2枚の駒をお供連れする趣向は珍しいですね。
盤面いっぱいの大模様でも楽しいくるくる。 好評サクサクでした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

津久井康雄さん:
金銀2枚セットで吊り上げ、玉も91から19への大移動、お見事です。
蛇塚の坂本さん:
玉が左上隅から右下隅まで移動するとは爽快です。 2七馬が最初から最後まで働くとは凄い。
山下誠さん:
変わった繰り返し手順で金銀を引き連れての玉の斜め大移動。 1九で詰む形もサービス満点です。
シロイヌさん:
攻め方の玉のお尻で詰まされるとは、まさに雪隠詰め
長谷繁蔵さん:
いつもながら旨いもんですネ
S.Kimuraさん:
18の馬で,その動きを封じていた龍を取れたのが愉快でした.
波多野賢太郎さん:
趣向部分がうまくできているなあと思いました。 序や収束もちょっぴり考えればわかりますし、駒もよく捌けてすっきりしました。 1九で詰上がるのも良いですね。
占魚亭さん:
雪隠から雪隠へ。 心地よい12手サイクルでした。
池田俊哉さん:
道連れ駒二枚の夏木立型趣向? 右下で攻方王をピンしていた二枚が消えて、盤面すっきりの詰上がり
ハマGさん:
8+12×4+13=69手になったので良しとしました。 諸変化は省略しました。

くるくる展示室No.360 解答:10名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  シロイヌさん  占魚亭さん
  津久井康雄さん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  ハマGさん
  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。