大模様で、とりかかるにはちょっと勇気のいる初形。
斜めに追うことは見えているので、まずは序の8手と1サイクル12手の手順を考えましょう。
18、27の馬の利きを63銀がジャマをしているので、序ではこの銀を消去します。
81と、92玉、82と、同玉、
72銀成、92玉、82成銀、同玉、
さあ、ここから12手サイクルの趣向の始まり。
81馬、73玉、63と、同桂、同馬引、82玉、81馬、73玉、
65桂、同金、74香、同銀、
12手は長いようですが、実際に手を進めてみると、ほかに手がないので案外簡単。
65桂や74香に62玉は63香以下。
74香に64玉は54と、同桂、同馬以下。
それではあと3回、楽しみましょう。
72馬引、64玉、54と、同桂、同馬引、73玉、72馬、64玉、
56桂、同金、65香、同銀、
63馬引、55玉、45と、同桂、同馬引、64玉、63馬、55玉、
47桂、同金、56香、同銀、
54馬引、46玉、36と、同桂、同馬引、55玉、54馬、46玉、
38桂、同金、47香、同銀不成、
最後、うっかり成ると3手詰。
ここからは45馬、37玉に38銀と金を取って収束に入ります。
45馬引、37玉、38銀、同玉、27馬引、39玉、
29金、同龍、同馬、同玉、19飛、同玉、18馬 まで69手
陰で支えた18馬と、それを牽制していた19龍が両方消えて、詰め上がり。
91玉から19玉まで、斜め大横断の旅が終わりました。
作者「飛以外のすべての駒が参加するにぎやかな感じの手順。」
馬がベースで、と金捨てで桂を剥し、桂香を捨てて金銀を動かす、玉も含め7種の駒が登場するにぎやかな趣向。
金銀2枚の駒をお供連れする趣向は珍しいですね。
盤面いっぱいの大模様でも楽しいくるくる。 好評サクサクでした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 津久井康雄さん:
- 金銀2枚セットで吊り上げ、玉も91から19への大移動、お見事です。
- 蛇塚の坂本さん:
- 玉が左上隅から右下隅まで移動するとは爽快です。
2七馬が最初から最後まで働くとは凄い。
- 山下誠さん:
- 変わった繰り返し手順で金銀を引き連れての玉の斜め大移動。
1九で詰む形もサービス満点です。
- シロイヌさん:
- 攻め方の玉のお尻で詰まされるとは、まさに雪隠詰め
- 長谷繁蔵さん:
- いつもながら旨いもんですネ
- S.Kimuraさん:
- 18の馬で,その動きを封じていた龍を取れたのが愉快でした.
- 波多野賢太郎さん:
- 趣向部分がうまくできているなあと思いました。
序や収束もちょっぴり考えればわかりますし、駒もよく捌けてすっきりしました。
1九で詰上がるのも良いですね。
- 占魚亭さん:
- 雪隠から雪隠へ。
心地よい12手サイクルでした。
- 池田俊哉さん:
- 道連れ駒二枚の夏木立型趣向?
右下で攻方王をピンしていた二枚が消えて、盤面すっきりの詰上がり
- ハマGさん:
- 8+12×4+13=69手になったので良しとしました。
諸変化は省略しました。
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