次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.359 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
階段で昇降 40手台

くるくる展示室No.359 本間晨一 これもひと目で趣向詰とわかる配置。 斜め送りの形で、出題コメントの階段からジグザグの移動が想像できます。 昇降ということから往復の趣向も期待できそうです。

  33歩成、53玉、54香、同玉、

初手から趣向が始まります。 角を成りたいところですが、歩成の方が正解。 54香に64玉とかわすのは65香と更に金を取れば、2枚の金を打って詰み。 これで玉が階段を1段上がりました。 続いて楽しみましょう。

  44金、64玉、65香、同玉、
  55金、75玉、76香、同玉、
  66金、86玉、87香、同玉、

ついに入玉してしまいました。 今度は階段を下っていきます。

  88金、86玉、76金、同玉、
  77金、75玉、65金、同玉、
  66金、64玉、54金、同玉、
  55金、53玉、43と、同玉、
  44金、42玉、32と、同玉、
  33金、31玉、21と、同玉、
  22金 まで41手

作者「往路は、「歩成(または金打)、玉寄、香で金取り、同玉」の4手x4サイクルで、 復路は「金上、玉引、金(またはと金)捨て、同玉、」の4手x6サイクルになっています。
玉の移動軌跡は、往路と復路がともに縦横移動のみの階段状(鋸引き)ですが、 復路の攻め方金の移動軌跡は、斜め移動のみのエスカレーター状になっていて、 この対比性を楽しんでもらえたらと思います。
手順は難しい紛れや変化がなく、やさしいくるくるです。」

往復の階段状斜め送り趣向。 余計な手が全くないのがいい感じです。
復路はよくある趣向ですが、88から22まで金が最大限に動くのは気持ちいいですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

津久井康雄さん:
打った金をすいすい捨てて気持ちよし。
蛇塚の坂本さん:
金香等右半分綺麗に捌けて気持ち良い感じでした。
山下誠さん:
後半の手順は、故升田九段創案の凧金電報を思い出しました。
シロイヌさん:
隅っこの角のにらみが利いている
長谷繁蔵さん:
本間さんは香で金を取るのがお好き
S.Kimuraさん:
玉が21から始められるともっと良かったのでしょうが, それはさすがに難しいのでしょうか.

階段状の移動では難しそうですね。 なお、作者より半階段増やす改良案が届いています。

作者:
今月のくるくる展示室のNo.359の拙作ですが、 発表後に初形の4三玉を4二に移動して、攻め方に4四歩を追加すれば、 半階段分の玉の軌跡を増やせると気づきました。 初手に3二とや3三歩成などの誘い手もありますので、 こちらの図の方がより良かったのではと反省しています。
波多野賢太郎さん:
手数こそかかりましたが、わかりやすくてスイスイ解けました。 詰上がりもすっきりしていて気持ちがいいですね。
占魚亭さん:
行きも帰りも楽しい手順。 これぞくるくるという感じですね。
池田俊哉さん:
行きに仕掛けを配置して帰りに消す、と言う趣向はすごく好み。
85歩を置かずに変化を簡単にしているのは作者の心意気か
ハマGさん:
簡明な階段昇降、これぞくるくる

くるくる展示室No.359 解答:10名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  シロイヌさん  占魚亭さん
  津久井康雄さん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  ハマGさん
  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。