くるくる展示室　Ｎｏ．３５８　本間晨一さん

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式）

出題時のコメント：

とどめは龍　２０手台

４枚並んだ桂金香がいかにも趣向詰という配置で、解きたくなりますね。 ３１歩成、同玉で序は終わり、すぐに趣向に入ります。 ３１歩成に３２合は、同と、５２玉、４２とと追って行けば簡単。

　　３１歩成、同玉、

香で金を取って頭金？　いやいや８２の飛が利いていますよ。 頭でなく横から打ちましょう。 ３３香に３２合は、２１金、４２玉、３２龍まで。 飛は利いていても合駒はできません。

　　３３香不成、同桂、２１金、４１玉、

これでひと筋横にずれたので、４手サイクルの趣向と分かりました。 しばしお楽しみタイム。

　　４３香不成、同桂、３１金打、５１玉、
　　５３香不成、同桂、４１金打、６１玉、
　　６３香不成、同桂、５１金打、７１玉、

以下は飛を取って収束です。

　　８２龍、同玉、８１飛、７２玉、６１飛成、８２玉、８１龍　まで２５手

作者「香不成での金取り、同桂、金打ち、玉の横ばいの手順を４サイクル繰り返します。
このサイクルは難しい変化や応手がなく簡明な手順だと思います。 ４サイクルの目的は龍で飛を取り、収束に入ることです。 収束手順で、打った４金の再活用ができなかったのは残念ですが、やさしいくるくる手順を楽しんでもらえればと思います。」

ローカル駒（Ｌ駒）３種を使用した４手サイクルの横送り趣向（Ｌａ−同Ｌｂ−Ｌｃ打−玉）。
ローカル駒とは、サイクル毎に各１枚用意された駒。 これに対して金追いの金のようにサイクルを通して１枚の駒が続けて使われるとき、グローバル駒（Ｇ駒）といいます。
序も収束もシンプルで、くるくるらしい優しい趣向詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

津久井康雄さん：

捨て駒が初手以外にあるといいなあと思いました。

蛇塚の坂本さん：

金桂香の見事な機械的華麗な動きが綺麗に写った。

山下誠さん：

取った金を１段目に並べていく。 金と桂が並んだ最終形もきれいです。

シロイヌさん：

香・金・桂のリズミカルな動きがおもしろい

S.Kimuraさん：

1段目に金をべたべたと並べていくのが楽しいですね．

波多野賢太郎さん：

これは最初から楽しそうと思わせる形で、すぐ解いてみたくなりました。 暗算で解けて良かったです。

占魚亭さん：

香不成〜金のリフレインが楽しい。

池田俊哉さん：

金桂香が並んだ初形がきれい。 左側だけ見るとなんとなく実戦形

ハマGさん：

とどめは新生の龍でした

hiroさん：

質駒の金を入手後一段目に打っていく。 変化も短手数で詰む親切設計ですね。

くるくる展示室Ｎｏ．３５８　解答：１１名　全員正解

　　池田俊哉さん　　S.Kimuraさん　　シロイヌさん　　占魚亭さん
　　津久井康雄さん　　長谷繁蔵さん　　波多野賢太郎さん　　ハマGさん
　　hiroさん　　蛇塚の坂本さん　　山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。