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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.357 TETSU

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
受方は持駒なし 20手台

くるくる展示室No.357 TETSU 一見ばらばらな配置ですが、良く見ると25と、33と、41とが桂馬方向に並んでいます。 57歩、65歩も桂馬方向で、何となくその方向への移動趣向かなと推測できますね。

まずは桂を打っていくしかなさそうです。

  29桂、27玉、39桂、36玉、

16に逃げるのは15と引きがあるので、27、36と逃げて、ここで龍の出番。
38龍か86龍かちょっと悩ましいところ。
38龍では、45玉、35龍、54玉で切れ筋で、正解は86龍です。

  86龍、25玉、

受方は持駒なしですから86龍に合駒はなく、45玉には56龍がぴったり。 25玉とと金を取って逃げる一手で、これで桂馬方向に一つ移動したことになります。 ということは同じパターンで繰り返せそう。

  37桂、35玉、47桂、44玉、84龍、33玉、
  45桂、43玉、55桂、52玉、82龍、41玉、

最後も2枚の桂馬でとどめを刺します。

  53桂不成、31玉、43桂不成 まで21手

桂、桂、龍の3枚追いの趣向でした。

4枚の桂で追う四桂詰は古くから作られていますが、そのうちの2枚を飛(龍)1枚にできるのではないかという発想で創作したもの。 玉の逃げ方の限定に苦労して、最初はくるくるらしからぬすごい配置になってしまいました。 いろいろ工夫しているうちに、規則的な配置で限定できることに気づき、更に欲を出して龍以外は全部歩(と)にしてみました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

津久井康雄さん:
打った2枚桂の3段ハネを少ない駒数でサラリと表現。龍を縦横に使うのもスマート。
蛇塚の坂本さん:
桂二枚が並んで歩み寄る姿可愛らしい。
山下誠さん:
桂馬がペアで天使の跳躍をする。並べて楽しい趣向です。
長谷繁蔵さん:
5手目38竜として失敗
S.Kimuraさん:
最後だけ桂馬が交差するのが面白いですね.

最初は龍が9筋で71玉で詰む形でしたが、駒を減らすことを優先して31玉で詰むように変更しました。

波多野賢太郎さん:
不規則に駒が配置された初形からこんな楽しい手順が出てくるとは思いませんでした。

じっと見ていると規則的な配置も見えてきます。

占魚亭さん:
竜と桂2枚で追跡。楽しかったです。
池田俊哉さん:
二枚桂跳びで上段にまっすぐ追うかと思いきや、斜め上方向へ向かうとは。
6手一サイクルで龍上がりがポイント
ハマGさん:
跳び道具がポンポン軽快です

くるくる展示室No.357 解答:9名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。