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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.351 ぬさん
くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは銀打 50手台

くるくる展示室No.351 ぬ 初形を見ると、1サイクルで2筋左に送る趣向が想像できます。 歩がたくさんあるので、たぶん1サイクルで4枚ずつ使うのでしょう。 銀桂は変化用の駒でしょうか。 駒を並べると、後手は持駒なしであることがわかります。

受方としては、26玉で27歩と打たれるともう戻れないので、できるだけ1筋でがんばりたいところ。

  16歩、同玉、14飛、15歩合、

16歩に26玉、27歩、17玉と潜るのは29桂、16玉、14飛、15歩合、17銀まで。
16歩、同玉に17歩では15玉と戻られて16銀、26玉、27銀、35玉で続きません。
15に戻られないよう14飛でふたをするのがポイント。

  17歩、同玉、18歩、26玉、27歩、35玉、

17歩、18歩と連打すれば、16玉と戻るのは銀打の一発なので26玉と逃げるしかありません。
27歩で玉を3筋に移動させることに成功します。

しばらくはお楽しみタイム。 いけるところまで行ってみましょう。

  36歩、同玉、34飛、35歩合、
  37歩、同玉、38歩、46玉、47歩、55玉、
  56歩、同玉、54飛、55歩合、
  57歩、同玉、58歩、66玉、67歩、75玉、
  76歩、同玉、74飛、75歩合、
  77歩、同玉、78歩、86玉、87歩、95玉、
  96歩、同玉、94飛、95歩合、

この時点で持駒は銀桂桂歩。 全部使って収束します。

  88桂、同成銀、97歩、同玉、89桂、同成銀、95飛、同角、
  98歩、96玉、97銀 まで55手

89桂と95飛は逆でも同じです(手順前後)。

作者 「持駒歩18+銀桂による送り趣向です。
98の成銀が金だと37手目78銀の余詰があります。」


歩で横に送る趣向はよくあるところですが、飛の王手を入れることで奇数筋で3枚、偶数筋で1枚にしたのが作者の工夫。

斜め送りでは、やよいさんの「竹取」(くるくる展示室No.210、右図)が奇数筋3枚、偶数筋1枚の構成です。

持駒歩18枚(+α)の作品は、詰将棋一番星全作品リスト4 持駒歩18枚にまとめられています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

占魚亭さん:
五段目に壁が完成。楽しいくるくる手順でした。
山下誠さん:
歩の連打で左辺に追うリズミカルな手順。最終形もなかなかきれい。
蛇塚の坂本さん:
玉と飛の鬼ごっこ面白い。
おかもとさん:
変化を読むと面倒そうだけど、くるくると信じて解くべし?

うまく繰り返せれば、だいたいそれが正解。 変化とばしもできるかも。

ハマGさん:
最後は一歩千金。
池田俊哉さん:
波型に攻め方の歩を残して左辺へ追っていく。49手目89桂と95飛の手順前後は嫌味でも仕方ないところか
小山邦明さん:
最初のサイクルを見つけ出せれば後はスムース。

くるくる展示室No.351 解答:10名 全員正解

  赤井秀雄さん  池田俊哉さん  おかもとさん  小山邦明さん  シロイヌさん
  占魚亭さん  ぬさん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。