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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.350 やよいさん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
と金は全て消える 30手台

くるくる展示室No.350 やよい まず最初は桂の連打趣向からスタート。

  24桂、13玉、25桂、14玉、26桂、15玉、27桂、16玉、

折り返して復路の趣向で「と金は全て消える」のですが、作者の狙いはそれと共に打った4枚の桂も全て消えることにありました。

作者 「四桂追戻り詰のバリエーションで、四桂を打った後、支えのと金と共に捨て絞り(既存手順の応用ですが)で消します。」

四桂追戻詰とは、妙案65番、図巧64番から始まる、縦に連打した桂の利きを利用して、その桂を消しながら金追いする趣向のこと。 本作では金追いではなく別の趣向で打った4枚の桂を全て消します。

  17と、同玉、19香、27玉、

香を取って19香と据えて、これで復路の趣向の舞台が完成しました。
ここからのと金と桂が全て消える爽快な趣向をお楽しみください。

  37と、同玉、48龍、26玉、
  36と、同玉、47龍、25玉、
  35と、同玉、46龍、24玉、
  34と、同玉、45龍、23玉、
  33と、同玉、44龍、22玉、
  32と、同玉、43龍、22玉、

48龍のとき27玉は28歩から46龍で簡単。 玉は斜めに下がるしかありません。
最後は21に下がれないので、その横に逃げる手順で収束します。

  23歩、31玉、42(41)龍 まで39手

復路の趣向は、黒川一郎さんの初期の作品にあり、くるくるNo.85(右図)でも紹介しています。

本作は、桂連打趣向と組み合わせることで、と金と共に桂も消去するようにして、四桂追戻詰の風味を加えました。

黒川さんはこの趣向を煙詰(将棋浪曼集91番「翠翹」)に発展させましたが、本作のと金と桂がどんどん消えていく模様も煙詰の味わいがありますね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

占魚亭さん:
きれいに2・3筋の攻方駒が消えてスッキリ。
山下誠さん:
桂の重ね打ちに始まり、ゆったりした龍の滝昇りで締めくくる。
蛇塚の坂本さん:
桂と香ととほとんど消えて、サッパリし清々しい気分。
ぬさん:
置駒と打った駒を一気に消す。
原田雄二さん:
玉は17まで上がってくるが、最後は31まで下がって詰む。
鳥本敦史さん:
ヒントのおかげで解く気になれました。ありそうで前例のない趣向?

手順は往路復路とも既存ですが、この組み合わせは初めて。

高田明浩さん:
と金を消していくのが楽しい!
おかもとさん:
きれいな往復趣向。22香は重いけど、ないと早詰なんですね。

22香がないと22香成でばらして簡単。

ハマGさん:
ポンポン打った後、気持ちよく次々消えて行く
池田俊哉さん:
変形四桂追い戻り詰。22はなぜ歩ではないのか、とちょっと考えてしまった

横に逃げる変化で歩が打てなくなってしまいますね。

小山邦明さん:
と金はすべて消えてすっきりした手順。

くるくる展示室No.350 解答:15名 全員正解

  赤井秀雄さん  池田俊哉さん  おかもとさん  キリギリスさん  小山邦明さん
  シロイヌさん  占魚亭さん  高田明浩さん  鳥本敦史さん  ぬさん
  長谷繁蔵さん  ハマGさん  原田雄二さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。