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詰将棋おもちゃ箱 − くるくるおもちゃ箱 くるくる展示室 No.343 山崎健さん 「アンフィスバエナIV」 |
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![]() 山崎健さんのアンフィスバエナシリーズの最新作です。 アンフィスバエナとは伝説の双頭のドラゴン。 それにちなんで、アンフィスバエナシリーズでは2枚の龍の龍ノコがテーマになっています。
作者「今まで横×横、縦×縦と作ってきましたが、縦×横もできるかな、と作ってみたものです。 くるくるとしてはやや収束が長いかもしれません。」 ということで、縦龍ノコと横龍ノコの組み合わせです。 ![]() 詰方としては縦龍ノコのために玉を24に行かせたいので、受方は抵抗して33玉、22玉を繰り返します。 龍が83まで行くと、22玉では92龍から93龍で銀を取られてしまうので34玉と逃げざるをえず、43龍、24玉で原型のまま玉を22から24に移動させることに成功します。 横龍ノコ手順(22玉→24玉): 52龍、33玉、53龍、22玉、 62龍、33玉、73龍、22玉、 72龍、33玉、83龍、34玉、43龍、24玉、 ここから16龍の縦龍ノコで19の成桂を取りに行きますが、27龍、13玉、17龍、22玉とまた潜られてしまうので、毎回横龍ノコ手順で玉を24に戻さなければなりません。 19成桂を取った後は収束に備えて龍を16に戻します。 この復路は28-17-27-16でも28-18-27-16でもよく、非限定です。 手順をまとめてみましょう。 横龍ノコ手順、27龍、13玉、17龍、22玉、 横龍ノコ手順、28龍、13玉、19龍、22玉、 横龍ノコ手順、28龍、13玉、17龍、22玉、 横龍ノコ手順、27龍、13玉、16龍、22玉、 ここまでの手順で、初形から19成桂が詰方の持駒になりました。 以下は、もう一度横龍ノコ手順で玉を24に呼んでから収束です。 横龍ノコ手順、35金、同成銀、36桂、同成銀、23龍、同銀、 25銀、33玉、36龍、22玉、31龍、イ13玉、14銀、同銀、 33龍、23銀、同龍、同玉、15(35)桂、12玉、23銀、13玉、 14銀成、22玉、23桂成、31玉、32桂成 まで113手 活躍した2枚の龍を両方共消して収束。 最後の5手は非限定があるので、最終手は32桂成、32成桂、32成銀のいずれも正解です。 イ同玉は、32銀、同銀、64角、42金合(同馬は、32桂成、同玉、24桂以下)、32桂成、同玉、23銀、同玉、35桂以下。 イ12玉は、24桂、13玉(同銀は32龍以下)、22銀、同歩、11龍、12合、14歩、同銀、12龍まで。 11龍のとき、12桂合、同桂成以下117手の変別解がありましたが、作意手順も読んでいると推測できるので正解として扱いました。 横龍ノコ×縦龍ノコをシンプルに実現したおもしろい作品でした。 ただ、作者自認ですが、くるくるとしては収束が長く、ここがすっきりまとまっていれば解答者も増えたかもしれません。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
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くるくる展示室No.343 解答:5名 全員正解 池田俊哉さん S.Kimuraさん 小山邦明さん 占魚亭さん 山下誠さん 当選者は、展示室で発表しています。 |