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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.337 吉田京平さん
くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
金桂はすべて消える 40手台

くるくる展示室No.337 吉田京平

きれいですっきりした配置は、いかにもくるくる。解いてみたくなりますね。

配置から1サイクルで斜めにずれる趣向と想像されます。 その1サイクルを考えましょう。 玉が54に、龍が62に、斜めに一つ移動できれば成功です。

  74龍、62玉、54桂、61玉

まずはこう追うところですが、54に行かせたい玉が、62、61と離れてしまい、不安になります。 でも、ここで、52金捨ての好手があるので大丈夫。 72龍から62龍と追えば、予定通り62龍・54玉型を作ることができました。

  52金、同玉、72龍、53玉、62龍、54玉、

これで、金桂が1枚ずつ消えて、龍と玉が斜めに動きました。 あと3回、軽快な捌きを楽しみましょう。

  65龍、53玉、45桂、52玉、43金、同玉、63龍、44玉、53龍、45玉、
  56龍、44玉、36桂、43玉、34金、同玉、54龍、35玉、44龍、36玉、
  47龍、35玉、27桂、34玉、25金、同玉、45龍、26玉、35龍、27玉、

金桂がすべて消えて、最後は龍でとどめを刺します。

  37龍 まで41手

作者 「ローカル駒2枚を使ったちょっと面白い龍追いが狙いです。
煙詰を逆算中に、偶然この趣向が1サイクル現れて、これは繰り返せると思い創作しました。
22玉が効率の良い配置のつもりです。」


金桂だけの舞台で軽快な龍による斜め送りを実現し、その金桂もすべて消してしまう。 煙詰のような雰囲気ですが、作者は実際に煙詰の創作中にこの趣向を発見したとのこと。 途中の変化を、すべて22玉1枚で処理しているのはうまいですね。 手順と共に、この簡潔な配置も好評でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
金と桂を捌きながら龍で追い詰める。ユニークな趣向に感心。
S.Kimuraさん:
玉と歩香の3枚だけで10手一組のパターンが全く変わらず4回繰り返されるとは驚きました.
長谷繁蔵さん:
53金から入って苦戦。優しいが旨く出来ている。詰上りも良い。
中沢照夫さん:
金桂消去の趣向手順のみ。余計な序もなく収束もなし。
小山邦明さん:
くり返しのしくみがわかると嬉しくなる。
蛇塚の坂本さん:
金と桂と龍の3つの駒のコンビネーション少し複雑だが面白いです。
Pathfinderさん:
これだけの装置でこんなにも面白い手順ができることに驚愕です。
占魚亭さん:
竜の軌跡がいいですね。
池田俊哉さん:
回転追いのような龍の動きが目新しい感あり。 22王を生かして下に追う収束もあったかも(くるくるじゃなくなるけど)
ハマGさん:
10手サイクルのきれいなくるくる舞

くるくる展示室No.337 解答:11名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  占魚亭さん
  中沢照夫さん  Pathfinderさん  長谷繁蔵さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。