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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.326 菅野哲郎さん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
くる展211の姉妹作 40手台

くるくる展示室No.326 菅野哲郎

と金が入り乱れて、目がチカチカしますね。 姉妹作のくる展211にもと金の塊がありましたが、ちょっと配置が違います。 さて、本作はどんな趣向になるのでしょうか。

初手17とでは15玉で、15と金が無駄に取られてしまいます。 どうせ取られるなら、その前にひと働き。 そう、25と寄と、と金を1枚はがしましょう。 同とに17と、15玉となれば、更に25と、同玉ともう1枚と金をはがすことに成功、続いて16とと押せば、2段上にあがった形になりました。

  25と寄、同と、17と、15玉、25と、同玉、16と、24玉、

と金の塊はまだ半分残っているので、もう1回繰り返すことができそうです。

  23と寄、同と、15と、13玉、23と、同玉、14と、22玉、

これで第一幕は終了。 第二幕に備えて幕間で成香もはがします。

  13と、21玉、22歩、同成香、同と、同玉、

第二幕は、歩の連打趣向。 香を入手したので、逃げれば香打までです。

  23歩、同玉、24歩、同玉、25歩、同玉、26歩、同玉、
  27歩、同玉、28歩、同玉、

フィナーレでは、これまでの趣向を支えていた飛と香が両方共消えて、なんと角(馬)の一色詰!

  38角成、18玉、19香、同馬、同飛、同玉、
  73角、18玉、28角成(馬) まで43手

作者「以前の図(飛一色詰)の姉妹作。最終手は28角成を作意とします。」

くる展211はと金を全部はがしたあと、歩連打からの飛一色詰。 本作もはがし方は違いますが、と金を全部はがしたあと、歩連打からの角(馬)一色詰。 共に43手のミニ煙。 見事な姉妹作でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

小山邦明さん:
11が成香だから可能な楽しい手順。
占魚亭さん:
姉は飛、妹は角(馬)の美人煙姉妹。
市橋宗士さん:
1・2筋の「と」金配置が、目が回りそうです。
浅学ゆえにこんな配置は見たことがありませんが、趣向詰めではよくあるんでしょうか?
また、1一成香が、これまた、曲者って感じですね。
頭からぼって、攻め方の「と」金を消す筋なんでしょうか、
単純そうな配置なのに、筋が読めません・・・
(解けていないのに、ごめんなさい・・・)

と金が続けて配置されるのは趣向詰ではよくありますが、本作のように双方のと金が市松に配置されている作品は珍しいですね。

山下誠さん:
2三歩から歩の6連打が気持ち良い。2八歩に同馬の変化もスッキリして、淀むところがありません。

28歩に同馬は、81角成、26玉、36馬まで。

長谷繁蔵さん:
初手が見つからない。17となら15とはいらないし。

17との前に取られる15とを活用するのが正解でした。

隅の老人Bさん:
これは煙詰ですね。さて、TESTUさんの分類は?です。

一色詰のミニ煙。 趣向詰でアート的な作品をTETSUはくるくるアートと呼んでいます。 これまで全国大会でくるくるシアター、アートシアターを上映して好評だったので、いつかくるくるアートシアターも上映したいものです。

波多野賢太郎さん:
くる展211を鑑賞してから解きました。期待通りに煙って嬉しくなりました。手順も楽しかったです。
池田俊哉さん:
と金をはがしつつ追い戻しの一往復。あやうく16手目12玉と逃げるところだった

12玉でも13ととすれば同じですが、32飛成がありますね。

金少桂さん:
先に姉妹作のNo.211を鑑賞してから解きました。
と金が消えていくのはNo.211と同様の気持ち良さ。
そしてまさかというか期待通りというか、No.211と対照的な馬2枚で詰め上がるミニ煙。
更に手数まで一緒なのは偶然かそれとも必然か。

手数を合わせたのも作者の狙いかも。

S.Kimuraさん:
飛車まで消えるとは思いませんでした.
攻めダルマンさん:
姉妹作211見たから易しかった。収束までうまくまとまってますね。

くるくる展示室No.326 解答:10名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  金少桂さん  小山邦明さん
  隅の老人Bさん  攻めダルマンさん  占魚亭さん  波多野賢太郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。