次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.323 やよいさん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
14×4+α 60手台

くるくる展示室No.323 やよい

初形と出題コメントを見れば、14手かけて2筋ずつ左にずれて行くのは想像できるところ。 1サイクル14手と聞くとちょっと手を出すのに勇気がいりますが、実際やってみると案外手が狭いのでなんとかなります。

23銀の質駒が見えるので、玉を13に落としたいですね。 26成香、14玉、15歩、13玉となればいいんですが、15歩は二歩。 先に17歩を消去しましょう。

  16歩、14玉、15歩、同玉、26成香、14玉、15歩、13玉、

これで23桂成と銀をとるのに成功。 14銀と打てば、33玉なら43桂成、同玉、34銀と次のサイクルに短絡(34同玉は32飛成があります)するので34玉と逃げますが、 そこで35成香と捨てるのが初形から2筋ずらした形にする好手です。

  23桂成、同玉、14銀、34玉、35成香、同玉、

これで14手。 14×4+αですから、あと3回この手順を楽しみましょう。

  36歩、34玉、35歩、同玉、46成香、34玉、35歩、33玉、
  43桂成、同玉、34銀、54玉、55成香、同玉、

  56歩、54玉、55歩、同玉、66成香、54玉、55歩、53玉、
  63桂成、同玉、54銀、74玉、75成香、同玉、

  76歩、74玉、75歩、同玉、86金、74玉、75歩、73玉、
  83桂成、同玉、74銀、94玉、95金、同玉、

ここからは収束。左下の龍馬のバッテリーが働きます。

  96歩、94玉、95歩、同玉、88馬、99馬、96歩、同玉、
  86金 まで65手

作者 「歩の突き捨てを含む14手サイクル。 ローカル駒のみの送りプロット(縦・横移動)では角が使いにくくて困ることが多いのですが、本作では何とか2枚とも活用しました。」

小駒による送り趣向。 趣向手順が盤面いっぱい、最大限に繰り返されているのは気持ちいいですね。
趣向手順に出てきた歩の消去が収束でも登場するのは1回得した気分。 この収束で残った飛角3枚も使って、全駒図式になりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
1サイクル14手の一糸乱れぬ繰り返し。 その機構が美しく、しかも大いに楽しめました。
蛇塚の坂本さん:
歩と桂と成香の連係が面白いと思った。
占魚亭さん:
成香(金)捨てがアクセント。
波多野賢太郎さん:
初形と14×4+αを見て、サクッと趣向が分かり楽しめました。 玉のUターンラッシュですね。 +αもうまく決まって良かったです。
小山邦明さん:
繰り返し手順がわかれば、あとは楽しむだけ。
Pathfinderさん:
1サイクルごとに桂&杏(金)捨てが入るだけでなく、二歩禁回避が入っているのが面白いと感じました。
渡辺さん:
巧く杏が消えていくものなんですね。

95馬まで67手解。 収束で勘違い?

S.Kimuraさん:
最後にどちらの駒を取るか,という難題が待っていました.
やっぱり,大きい方を取りたくなりますよね.

89馬、99金で、角は取れたものの・・・

長谷繁蔵さん:
歩突きを忘れて苦戦。
金少桂さん:
収束で趣向部と意味付けが違う歩の原型消去がもう1回追加されているところ、 そしてその収束で39枚の駒全てを必然性のある配置でぴったり有意義に使い切っているのが上手い。
隅の老人Bさん:
「貞女は二夫に見えず」は昔の事。 今は、すぐに再婚、歩打です。
ハマGさん:
ジグザグしながら盤半周の大捕物。
池田俊哉さん:
二歩禁を回避しつつ、銀-歩で拠点を作って玉を左に送っていく
嵐田保夫さん:
ユニークな初形に解りやすい(笑)作品名。

くるくる展示室No.323 解答:15名 正解14名

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  金少桂さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  Pathfinderさん  長谷繁蔵さん
  波多野賢太郎さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。