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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.306 菅野哲郎さん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
銀はすべて消える 30手台

くるくる展示室No.306 菅野哲郎

角歩全駒のきれいな形。 並びから斜め送りの趣向とわかります。

まずは銀を打っていきます。63銀に71玉とか73玉はまだ銀が3枚もあるので大丈夫。

  63銀、53玉、54銀打、44玉、45銀打、35玉、36銀打、26玉、

持駒連打で次の趣向のための舞台を作るのは、菅野さんのお得意の手法。 本作でも17馬、37玉と進んで、ここからメインの趣向が始まります。

  17馬、37玉、
  27馬、46玉、35銀、同角、

斜めに馬で追いたいところですが、それには先ほど打った銀がいます。 そこでジャマな銀を捨てて同角と取らせれば、続けて36馬と王手できます。 35銀に55玉と逃げられる順は、44銀直、53銀直、62銀直として73銀成と捨てれば簡単。 変化にも趣向手順がでてくると楽しいですね。

  36馬、55玉、44銀、同角、
  
45馬、64玉、53銀不成、同角、
  
54馬、73玉、

これまでと同じように62銀不成と捨ててしまうと、あれ? ということに。 普通に72銀成として収束します。

  72銀成、83玉、84歩、92玉、82成銀、同玉、
  72馬、92玉、81馬 まで33手

打った銀はすべて消えて、再び角歩だけの詰上り。 ジャマな銀を捨てながらの馬の斜め追いはくるくるNo.79など前例がありますが、本作はそれを角のお供連れで表現したところがおもしろい。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
銀で築いた階段を壊しながら、帰りは馬が同じコースをたどる。ストーリーがあっていいですね。
波多野賢太郎さん:
玉方の形から手順はなんとなく予想できましたが、銀の四連打から、その打った銀が順に消えていくのはやっぱり見事で楽しいと思いました。
長谷繁蔵さん:
歩が不足と思ったら角でした。銀がジャマ駒 上手いもんですなあ!
蛇塚の坂本さん:
初手から打って行った銀が綺麗に捌けて気持ち良かったです。
占魚亭さん:
35銀からの銀消去手順が面白いですね。
原田雄二さん:
四枚の銀を打ったと思ったら、今度は綺麗に消えていく。
鈴木彊さん:
スタートは銀4枚打ち。次に馬が加入、打った銀3枚を角で取らせ玉をまた下段に追う。
初図の歩と18枚と角馬の図は素晴らしい。
ぬさん:
角と馬が向かい合いながら動いていく感じ。
S.Kimuraさん:
25手目も62銀不成として,同玉で慌てました.
攻めダルマンさん:
作者にしては物足りない、、かな。
隅の老人Bさん:
4連打した銀が次々と消えてゆく。易しく楽しく、これが「くるくる」。
ハマGさん:
最後、試行錯誤して詰め上がりました
池田俊哉さん:
とりあえず四銀連打してから考える。壁駒だった24角が動いて銀を消して行くのがうまい構成
小山邦明さん:
やさしい詰筋をうまくつなげて、くるくるさせる楽しい作品。
嵐田保夫さん:
五月雨式の銀の捌きに角を絡ませるあたりなんぞはいつもながら見事なお点前。

くるくる展示室No.306 解答:16名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん
  鈴木彊さん  隅の老人Bさん  攻めダルマンさん  占魚亭さん  ぬさん
  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  ハマGさん  原田雄二さん
  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。