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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.285 菅野哲郎さん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
持駒は双方なし 60手台

くるくる展示室No.285 菅野哲郎

持駒なしではとても続かないように見えますが、受方も持駒なしなので大丈夫。 途中で渡しそうな駒は歩だけで、歩は二歩で打てませんから、合駒は(移動合しか)できないということ。 それを頭に入れて進めていきましょう。 まずは趣向の舞台作りから。

  92歩成、同玉、93と、91玉、92と、同玉、

93とを同玉なら、75馬、83玉、84飛、93玉、85飛、92玉、95飛、83玉、93飛成まで。

  65馬、83歩、94飛、82玉、64馬、73歩、72と、同玉、

65馬に93玉は75馬でさっきの手順。 64馬に71玉は91飛成の一発です。
さて、これで準備はすべて完了、お楽しみタイム。

  92飛成、71玉、91龍、72玉、54馬、63歩
  92龍、61玉(71玉は44馬)、81龍、62玉、44馬、53歩
  82龍、51玉、71龍、52玉、34馬、43歩
  72龍、41玉、61龍、42玉、24馬、33歩
  62龍、31玉、51龍、32玉、14馬、23歩

龍ノコで玉を送りながら、馬で二段目の歩をすべて三段目に上げることに成功しました。 ここからは収束です。

  52龍、21玉、11歩成、同玉、32玉、41龍、12玉、

52龍、21玉のとき、41龍、22玉、42龍、21玉、11歩成、同玉、31龍、12玉 と、龍ノコをもう1回楽しむ迂回手順も成立。 もちろん、この解答も正解です。

  13馬、同玉、11龍、12角合、14と、同玉、12龍、24玉、

馬捨てが英断。 捨ててもすぐに合駒で取り返せます。

  15龍、34玉、25龍、44玉、66角、54玉、55龍 まで65手

作者 「せり上がった舞台の中央で終幕、という感じの一局」

華麗な舞を見せてくれた飛角玉がそろい踏みでご挨拶。 アンコールしたくなりますね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

小山邦明さん:
持駒が「歩or無し」だとこんな面白い手順が成立するのですね。
山下誠さん:
合駒は使えないが、並んだ歩の移動合で延々と好防が続く。
占魚亭さん:
竜と馬のコンビネーションがいい感じ。
ぬさん:
合駒ができない形に慣れていないせいか、筋が見えづらかったです。
高田明浩さん:
大駒VS玉の追いかけっこが楽しかったです。
隅の老人Bさん:
初形が綺麗、手順は巧妙、収束も上手いな、これは好作。
ベタ褒めの爺さん、ここに在り、です。
S.Kimuraさん:
くるくるになるまでが難しかったです.
池田俊哉さん:
わざと退路を開けながら龍で追う。玉も仕方なく言うがまま
やぶいりさん:
収束でもうひとやま
キリギリスさん:
全く予想外の手順、詰上。
嵐田保夫さん:
合駒不能をめぐる虚々実々の応酬は見事。
やまかんさん:
持ち駒なしの条件にピッタリの作品かな、うまい。
広瀬稔さん:
馬を動かすことによって、自動的に玉が右に移動していくのが面白い。

くるくる展示室No.285 解答:14名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  國吉進さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  高田明浩さん  ぬさん
  広瀬稔さん  やぶいりさん  やまかんさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。