本作もまた斜め送りの配置。 主役は18の銀と19の金です。
29金では37玉で続かないので、初手は29銀でしょう。 39玉は17角成がぴったり。 27玉は28金、16玉、17金まで。 37の歩を取って、28金に36玉と逃げます。
ここで47とと捨てれば、また銀金のペアで送ることができそうです。
29銀、37玉、28金、36玉、47と、同玉、
続いて、このパターンで楽しみましょう。
38銀、46玉、37金、45玉、56と、同玉、
47銀、55玉、46金、54玉、65と、同玉、
56銀、64玉、55金、63玉、74と、同玉、
65銀、73玉、64金、72玉、83銀成、同玉、
左隅に近づいて、そろそろ収束です。
74銀、72玉、73金、71玉、81歩成、同玉、92歩成、同玉、 83銀成、81玉、82金(82成銀) まで41手
作者「よくある筋の斜め朝霧で客寄せにはなってくれたかと。要駒の71角が自然なかたちで消えてくれたのと、金銀二枚だけで最後まで追えたので形にはなったのでは」
Ga−玉−Gb−玉−L−同玉 型の捨絞り趣向。 この型は図巧6番「朝霧」が有名(くるくるNo.90参照)なので、本作の趣向は斜め朝霧とも呼ばれています。 金(と金)2枚で送るのが一般的ですが、本作は金と銀なので、ちょっと新鮮です。
右下の隅から始まって左上の隅まで金銀の連携で送る構成は、首尾一貫していて楽しめますね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 蛇塚の坂本さん:
- 初手の2九銀は少し考えましたが後はスンナリ行きました。1九金が最後まで活躍するところが凄い。
- ぬさん:
- 金銀に押しつぶされる。
- 永安克志さん:
- 王様による華麗なステップに魅了されました。
- 小山邦明さん:
- と金のアシストで金銀がスクラムを組む動きが面白い。
- やぶいりさん:
- ワルツに乗って盆踊り。
- 長谷繁蔵さん:
- 変化も優しく助かりました。
- 山下誠さん:
- 金銀の圧力で玉の軌跡が正確に稲妻を描く。美しい。
- S.Kimuraさん:
- 玉は三角に回り続けて目が回りそう.
- 占魚亭さん:
- と金のアシストがいい味。
- 隅の老人Bさん:
- エッチラコッチラ、階段登り。これは、四国は金比羅さんの参道ですね。
- 名無し名人さん:
- くるくるらしい手順で綺麗に捌ける。
- ひろぽんさん:
- 金銀で追いかける手数はかかるが解きやすく楽しめました。
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