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くるくる展示室 No.265 菅野哲郎さん 「北回帰線」
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
銀桂はすべて消える 70手台

くるくる展示室No.265 菅野哲郎「北回帰線」

楽しい趣向詰を連発している菅野哲郎さん。 「北回帰線」の題名と横に規則的に並んだ配置が趣向への期待を高めます。

まずは金と飛のコンビネーションで右へ。

  96金、87玉、88飛、77玉、
  76金、67玉、68飛、57玉、
  56金、47玉、48飛、37玉、
  36金、27玉、

この大舞台ですから、もちろんこれだけでは終わりません。 上の方に移動して、次の趣向の準備。

  16銀、同玉、17歩、15玉、16歩、24玉、

さあ、ここからメインの趣向の始まりです。
飛を2筋に据えて、13玉に桂のまたぎ捨てで3筋に呼びます。

  28飛、13玉、25桂、24玉、33桂成、同玉、

桂をはがして、次のサイクルの準備。

  34歩、同桂、同銀、同玉、25金、33玉、38飛、44玉、

この14手で、2筋右に移動しました。 続けて楽しみましょう。

  48飛、33玉、45桂、44玉、53桂成、同玉、
  54歩、同桂、同銀、同玉、45金、53玉、58飛、64玉、
  68飛、53玉、65桂、64玉、73桂成、同玉、
  74歩、同桂、同銀、同玉、65金、73玉、78飛、84玉、

最後のサイクルでは、もう銀桂はないので、交換は飛ばしてそのまま収束します。

  88飛、73玉、85桂、84玉、93桂成、同玉、
  94歩、同玉、85金、93玉、98飛 まで73手

きれいな初形から、期待を裏切らない楽しい趣向手順。 特に右に左に一糸乱れぬ飛の動きがいいですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
時計の歯車を連想させるように、最後まで正確にリズムを刻む。
小山邦明さん:
手数は長いが単純明快な構想で、解けて楽しい作品でした。
占魚亭さん:
玉を四段目に上げてからが本番。楽しい捌きでした。
ぬさん:
1筋の歩をどこまで突くかで少し迷いました。
S.Kimuraさん:
北回帰線は3〜4段目でしょうか.
そうであれば,7段目は南回帰線?

南回帰線を東へ、赤道を横切って、北回帰線で西へ、という構図でしょうか。

嵐田保夫さん:
強烈な初形。玉は玉蟾ならぬ太陽だったのか。
隅の老人Bさん:
右から左へ。脇役は変わっても、主役はやっぱり飛車ですね。
妙技に酔って大向こうから声。「菅野」です。
長谷繁蔵さん:
シンプルで面白かった。くるくるらしい優しい作でした。ありがとう。
池田俊哉さん:
金は下がって上がるだけ、飛は左右に動くだけ、なのにユニークな趣向。
いったん下がるのを見落とし短く詰めるところだった

組み合わせの妙ですね。

やぶいりさん:
5段目が赤道、7段目南回帰線から北へひと月早く帰ってきたのでしょうか?

くるくる展示室No.265 解答:10名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  ぬさん  長谷繁蔵さん  やぶいりさん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。