次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.253 やよいさん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
受方は持駒なし 40手台

くるくる展示室No.253 やよい

11の馬が活躍しそうな形。 まず34とと捨てて12馬と活用をはかります。 2筋には歩がないので23歩合が気になりますが、45と上、44と、53と左と押し込んで捕まります。

  34と、同玉、12馬、33玉、44と、同玉、22馬、34玉、

44とに42玉は53と左以下。 44同玉に22馬とすれば、歩合はできず34玉の一手。 初形から斜めに一つ動かすことに成功しました。

  45と、同玉、23馬、44玉、45歩、55玉、33馬、45玉、

2回目は5手目に捨てると金はありませんが、歩を打てば大丈夫。
これで、と金を捨てながら馬ノコで追う馬ノコ送り趣向とわかりました。 続けて楽しみましょう。

  56と、同玉、34馬、55玉、56歩、66玉、44馬、56玉、
  67と、同玉、
45馬、66玉、67歩、77玉、55馬、67玉、
  78と、同玉、
56馬、77玉、78歩、88玉、66馬、78玉、


最後は99の飛が出てきて収束です。

  98飛、79玉、88馬 まで43手

11から88まで馬が大活躍する、午年にぴったりの趣向詰でした。

くるくるNo.253原図 作者 「と金の捨駒と打歩を伴う8手サイクルの馬ノコ追いです(最初のサイクルのみ、と金2枚捨て)。 2〜5筋にあえて受方歩を配置しませんでしたが、歩合の変化は特に難しくないかと思います。
 ・4手目23歩合は、45と上以下簡単
 ・以降の歩合は、と金の捨駒以下作意に直結(早詰または同手数歩余り)」

本作、もともとは右図のように受方持駒指定ではありませんでしたが、右下の形が重く、歩合の変化が簡単とはいえくるくるとしてはちょっとわずらわしいのと、また余詰もあったため、発表図のようにすっきりさせての登場となりました。

金ノコや銀ノコはだいたい玉も一緒に移動しますが、龍ノコ、馬ノコは単独で動くのが普通です。 龍ノコで玉を押していく趣向は、駒場和男さんの「御殿山音頭」(第22期塚田賞特別賞)の最初の部分にあります。 馬ノコで押していく趣向は見たことがなく、本作が初めてでしょうか。 本作とは逆に遠ざかる馬ノコに玉がついていく趣向は相馬康幸さんにあります(相馬康幸Anthlogy No.52、No.54)。 馬ノコ送りは、まだいろいろなバリエーションが考えられそうですね。

やよいさんは2014年年賀詰展示室でも馬が活躍する素敵な趣向詰を発表しています。 ぜひあわせてお楽しみください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

パスファインダーさん:
と金による誘導に歩打が入っているのが面白いです。
S.Kimuraさん:
玉が一旦戻るので,前に引きずり出さなくてはならないのが面白いですね.
しまぎろうさん:
面白い趣向ですが往復を期待してしまった。
占魚亭さん:
歩と馬のコンビネーションがいい感じです。
やまかんさん:
序盤少し考えさせるが楽しめた。持駒制限も納得の趣向ですね。
キリギリスさん:
下から上に追うので少し考えにくかったです。
ぬさん:
玉方が合駒ができないことを最大限に生かした馬鋸。
きたさん:
最初が少し難しい。趣向に入ればくるくるの世界だが、最後はちょっとあっけない。
小山邦明さん:
持ち駒制限の作品は初めてですが、うまく馬ノコができると思いました。
波多野賢太郎さん:
最初の変化さえ乗りきれば楽しい趣向が待っていますね。攻方玉方ともに持駒が歩だけということで、こんな手順も成り立つんですね。
三輪勝昭さん:
配置が未整理。手順も未整理。前半に歩打ちが入ってないのは不都合があるためですか?
1回目も34歩打を入れたいところですが、44玉に45と、同玉、33歩成の早詰が消しにくい。
池田俊哉さん:
馬と玉が一緒になって鋸移動。収束もう少し頑張れそうだけど、くるくるじゃなくなっちゃうかな?
名無し名人さん:
玉との距離が常に等しい馬鋸(?)
隅の老人Bさん:
合駒をしたいが、歩ばかり山の杜鵑。なんだか身につまされる作品です。
やぶいりさん:
王様の動きがチョッと込み入った4拍子。
嵐田保夫さん:
馬とと金のワンツーリターン。

くるくる展示室No.253 解答:18名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  きたさん  キリギリスさん
  小山邦明さん  しまぎろうさん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  名無し名人さん
  ぬさん  パスファインダーさん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  三輪勝昭さん
  やぶいりさん  やまかんさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。