龍、香が向かい合って、おもしろい初形です。
25香と香を取ってみると、24合は13金まで、12玉も13香までなので、14玉と逃げるしかありません。 続いて16の香も取ると、今度も合駒なら24金まで。
飛び駒の王手は合駒に悩ませられることが多いのですが、本作は合駒できないことがすぐにわかって爽快です。
香を2枚取ったので、続けて香で王手できそうです。 なるほど香送りの趣向だったんですね。
25香、14玉、16香、25玉、
27香、16玉、18香、27玉、
17金 迄9手
離し香を4枚並べて送る趣向はくるくる展示室No.54ドうえもんさんなどこれまでにもありましたが、ジグザグ送りは初めて。 シンプルできれいな初形から、ひと桁手数のオリジナル趣向で変化はすべて1手詰と、くるくる展示室のトップバッターとして理想のような作品です。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- しまぎろうさん:
- 1桁のくるくるは(創作が)難しいと思いますが、巧いです。
- 長谷繁蔵さん:
- 香がもう一枚有れば14香にしたかも
もう一枚あれば、初手14香から始めたくなるかも。
- やまかんさん
- 香で王手して合駒したらすぐ詰み、というこの筋で創作したことがあるのですが2倍の駒と盤面を使ってました。うまくやられたなあと思いました。
- 蛇塚の坂本さん:
- 香のちから強さを改めて感じました。
- 榎政則さん:
- 香車の大群が襲って来て、ついに刀折れ、矢付き、といった感じですね。攻方の駒の向きと逆らうように昇って行く王様に美しさを感じます。
鯉の滝登りみたい。
- パスファインダーさん:
- 香車の階段を下っていく玉が面白いです。
- S.Kimuraさん:
- 香車で玉をじぐざぐに動かすのが楽しいですね.
- 波多野賢太郎さん:
- 香と玉の楽しい手順が少ない駒数と短手数で表されているのがいいですね。
- 小林巧さん:
- 合駒をすると、横っ腹に「ドッ金」という手があるので…仕方なくスラロームするも…最後は、敢えなくも、やはりドッキンで終了。香の打ち換え!?(←詰キスト用語不案内なので…表現、間違ってますか?)と、王様の動きがユーモラスで楽しい。対子配置の初形も、お洒落でいいですねえ。
打ち換えは、ある駒を捨てて代わりに別の駒を(または同種の駒を別の位置から)打つときに使いますね。
- やぶいりさん:
- 同じ轍を踏む。
- 占魚亭さん:
- ジグザグ玉の突入。
- 池田俊哉さん:
- 素材のみ、と言いつつ結構好きかも
- 隅の老人Bさん:
- 香で攻めたてられて、合いない最後。止めの金が身に沁みる。
- hiroさん:
- 香でおびき寄せての金打ち。
どうすればくるくるの楽しい手順になるか、を考えて解きました。
- 三輪勝昭さん:
- 何か工夫が欲しい。
- 嵐田保夫さん:
- 季節外れの蝿叩き。
- ひろぽんさん:
- 合駒すると詰むから逃げるしかないのが短篇でも楽しめる
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