|   初手、いろいろな王手があって迷いますね。
    試しに46銀引とかやってみると、27玉、26と、同玉(17玉は18金以下)、36と、同玉、35銀引、27玉、18金、38玉で逃げられます。
    これから分かることは、17の香は取られても大丈夫(18金以下で詰むから)だけど、27玉に18金では38玉でダメ。
    つまり、何とか38を塞がないといけないということです。
 38を塞ぐには47銀ぐらいしかないので、それから逆に考えると、初手は47に利かせる48銀が良さそうです。
    48銀、27玉、26と、同玉、36と、同玉、47銀引で38を塞ぐことに成功。
    何となく趣向が見えてきました。
 
 48銀、27玉、26と、同玉、36と、同玉、
 47銀引、26玉、25と、同玉、35と、同玉、
 46銀引、25玉、24と、同玉、34と、同玉、
 45銀引、24玉、23と、同玉、33と、同玉、
 
 これで一段落しましたが、「と金も銀も消える」ということで、まだこの先がありそうです。
 ここは43とと捨てて飛の利きを通すのが好手(32とでは24玉で困ります)。
 
 43と、同玉、52飛成、33玉、
 
 ここから第二幕、銀が消える趣向の始まりです。 すぐに53龍では32玉でアウト。
    44銀と捨てるのが良い手で、同玉と取らせてから53龍とすれば下がることができません。
 
 44銀、同玉、53龍、34玉、
 45銀、同玉、54龍、35玉、
 46銀、同玉、55龍、36玉、
 47銀、同玉、56龍、37玉、
 
 無事4枚の銀も消えて、ここからは収束です。
 
 38歩、27玉、16龍 まで47手
 
      作者:
      前半はと金を捨てながらの銀追い、後半はその銀を捨てながらの龍追いです。行き帰りともどこかで見たような手筋ですが、くるくるとしては手頃かと思います。
     たくさんあったと金と銀が、二つの趣向で全部消える気持ちの良い作品でした。
    変化紛れが多く、くるくるとしてはちょっと難問。
    これは盤に並べてじっくりと楽しみたいですね。
 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
 
      凡骨生さん:
      と金二枚で銀を下げていく往路、銀を捨てて引き寄せる復路、巧いものですね。
     
      占魚亭さん:
      きれいに消えて爽快。
     
      キリギリスさん:
      変化が多く難しかったです。
     
      仮面棋族さん:
      古典詰将棋を思わせる名作ですね
     
      長谷繁蔵さん:
      初手と44銀発見に手間取る
     
      きたさん:
      駒が消えてしまうのが心地よい。
     
      ぬさん:
      と金を捨てながら玉を下段に送る所まで分かったのですが、この続きが分かりません。
     44銀の発見がキーでした。 
      しまぎろうさん:
      解けませんでした・・・
     
      名無し名人さん:
      と金の捌きだけに留まらず銀まで消すとは。綺麗さっぱり捌けて気分最高です。
     
      ひろぽんさん:
      と金は消えたが、銀の消し方がわからなかった。
     
      池田俊哉さん:
      それぞれの銀の動きがワルツのよう。大物(飛)はゆったりと登場
     
      隅の老人Bさん:
      銀引きでと金を消して、銀の一目上がり銀を消す。上手く出来てるなぁ、いたく感心。
 
      やまかんさん:
      高度なくるくるですね。初手と25手目付近で結構考える。64桂さえなければ完璧という印象。銀の2段活用はうますぎです。
     
      名城健太郎さん:
      凝り形が見事に解消。
     
      三輪勝昭さん:
      趣向手順は素晴らしい。収束はくる展だからこれで良いのだろうけど素材を生かしたベストの収束ではない気がします。
 
      太刀岡甫さん:
      ずいぶんと盤面がすっきりしますね。桂さえ取り残されなければ...
     
      S.Kimuraさん:
      変化が多くて苦労しました.
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