斜めに4枚並んだ香がなにかありそうな感じ。 さて何が飛び出すのかな。
初手は87飛しかなさそうです。 これに対し37銀合は、同飛、同玉、38銀まで。 77銀合とか香の利きに合駒するのも、同飛、同香成、38銀まで。 角筋を止める47銀合はどうでしょう。 同飛、同香成、36銀、38玉、47角成、39玉、29金まで。 これが一番長そうですが、くるくるなのに趣向になっていませんね。 ほかに受けがあるのでしょうか。
最初の37銀合の手順、46の香がなかったら46玉と逃げられますね。 ということは37銀合の前に47香成と香を捨てる手がありそう。 87飛、47香成、同飛、37銀合(38玉は48飛から38角成)、同飛、同玉、38銀、46玉、47香、35玉、25とまで。 ちょっと長くなりましたが、まだ趣向になってないですね。
でも、ここまで思いつけば、正解まであと一歩。そう、香が逃げ道をふさいでいるのなら、全部捨てちゃえばいいんじゃない? それが正解です。
87飛、77香成、同飛、67香成、同飛、57香成、同飛、47香成、
同飛、37銀合、同飛、同玉、38銀、46玉、
47香、55玉、56香、64玉、65香、73玉、74香 まで21手
四香移動連合という、くるくるとしては高度な趣向。 取った香を後半の斜め香連打の趣向できれいに全部消費して見事にくるくるに仕立てあげました。 香を離して打つと銀の中合で逃れるので、すべて短打限定なのも好印象ですね。
- 作者:
- 4連続の香の移動捨合をすることにより、玉の逃げ道を作ります。
2手目47銀は同飛、同香成、36銀、38玉、47角成、39玉、29金まで。
香の移動捨合を省略すると、香打の回数が減ります。
17手目以降、香を離して打つと玉の2段上に銀合されて上に逃げられます。
玉方の飛車は11手目の17とや13手目の38香などの余詰消しです。
四香移動連合をデータベースで検索したところ、次の2作がありました。
- 護堂浩之 55手 詰パラ1982年6月 デパート
- 迷長名人 27手 詰パラ1996年2月 デパート
2作とも連合の目的は角(馬)の利きを通すことで、本作の逃げ道開けを目的とする四香移動連合は初めてのようです。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 段は違えど香が全て逆向きになる面白い。
- 占魚亭さん:
- 移動合(4連続香成)の感触がいい。
- キリギリスさん:
- 玉方の香4枚がすべて攻方に換わり面白い。
- 仮面棋族さん:
- 移動合の名作ですね
- 長谷繁蔵さん:
- 銀合いは37だった。収束38香として失敗
受方銀4枚必要なのかな。
4枚はなくてもいいけど、離し香への中合でもいるので2枚は必要ですね。
- きたさん:
- 先頭にしては結構難しい。
- しまぎろうさん:
- くるくるで移動中合が出るとは驚きました!
- 名無し名人さん:
- 四香移動連合ですが成不成非限定なのが少し残念。
- ひろぽんさん:
- 収束が解いていて間違っている気がする…
62成銀まで27手解。 38香と打ったのかな。 惜しい。
- 池田俊哉さん:
- 逃げ道作りの移動連合。左上でもう少し何とかなりそうだがそうするとくるくるじゃなくなっちゃうか...
- 隅の老人Bさん:
- くる展?序に変化を総て読んだら草臥れた。
- やまかんさん:
- 取った香を又斜めに打っていく手順の対称性も感じられていいですね。
- 名城健太郎さん:
- 最初、38香と打って、迷いました。
- 三輪勝昭さん:
- 僕は駒を並べて終わりと言うのは物凄く嫌いなんだけど、駒の利きがダブってないから良しとしますか。
- 太刀岡甫さん:
- 空から香が降ってくるイメージ。
- S.Kimuraさん:
- 12にいる飛車の意味が分かりませんでした
作者コメントの通り、余詰消しです。
- やぶいりさん:
- 受方持駒が余分な様で自信なし。
指定されていると、余分な持駒が気になる?
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