3筋ずつ規則正しい配置。 1サイクルで左に3筋移動する趣向かな、と見当がつきます。 まずは銀を取られないように15飛打ち。 23玉に24歩と35桂と両方ありそうですね。
順にやってみましょう。
24歩、33玉、35飛、44玉、45飛、33玉。 えっ、戻る手があるの? 打歩詰でダメそう。 ということで35桂が本筋のようです。 33玉に34歩では44玉で、桂が飛筋を止めているので失敗。
ここは跳ねたばかりの桂を23桂成と捨てるのが好手です。 桂がなくなった代わり、歩が1枚取れて飛筋も横に通りました。 ということは、24歩、34歩と打っていけば、無事3筋ずらすのに成功。
15飛、23玉、35桂、33玉、23桂成、同玉、24歩、33玉、34歩、44玉、
14玉が44に移って、同じ形ですから、続けて楽しみましょう。
45飛、53玉、65桂、63玉、53桂成、同玉、54歩、63玉、64歩、74玉、
75飛、83玉、95桂、93玉、83桂成、同玉、84歩、93玉、
最後は歩はありませんが、香が控えているので大丈夫。
94香、同玉、86桂、93玉、95飛 まで33手
15飛から始まった本作、最後は反対側の95飛でぴったり詰みました。
- 作者:
- 手順が複合的に織り込まれた趣向に憧れていたので作ってみました。
ところで、本作には右図のような原案があったそうです。
- 作者:
- これには原案(右図)があったのですが、語るところがなく解答者が感想に困りそうだったので悩んでいました。そんなとき詰パラHPで紹介されていたTETSUさんの作品を思い出しました。攻方の玉が1筋から9筋まで移動する趣向でした。これに使われていた飛車の動きを組み込んで投稿作になりました。TETSU作品での離れた飛車の王手から来る移動砲台のような感触は消えてしまいましたが、手順の雰囲気は似ていると思います。以上余談でした。
原案図も詰上りもおもしろく、くるくるとしては一局ですが、桂の消去が入って本作の方が洗練された感じがしますね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- やまかんさん:
- 平凡な手順で追うかと思ったら桂馬を消す手順をいれるとは驚いた。
- 凡骨生さん:
- 桂を成り捨てる処が気にいりました。
- 三輪勝昭さん:
- 桂を捨てる前に飛の支えになっているのが良い。
- 長谷繁蔵さん:
- 3手目24歩として大苦戦
- 長谷川琴さん:
- 桂を跳ねて、捨てる所が、工夫ですね。
- 名無し名人さん:
- これぞくるくるの王道ですね。
- きたさん:
- 桂を消去する手順がいいです。
- S.Kimuraさん:
- 3手目に24歩としていたため困りました
- 池田俊哉さん:
- 歩を取った桂が邪魔になるので捌く、というひと手間が楽しい作品になっている
- 隅の老人Bさん:
- 3桂が2段跳びで消えました。易しく楽しく、これぞ、くるくる。
- キリギリスさん:
- 紐のない銀が浮いたまま残るのが不思議な感じ。
- 名城健太郎さん:
- 桂馬は捨てないのかと思っていた。
- 小林巧さん:
- 桂跳ね〜桂成り捨てと、
小気味良いリズム。
何かもう一味欲しいところだが……
- やぶいりさん:
- 頭の丸い桂を歩に変える、養毛のごとし。
- 占魚亭さん:
- 桂を軽く捌く感触がいい。
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