盤面桂香歩、持駒も歩だけ。 成駒もないきれいなウグイス図式です。
初手は歩成が見えているので、入りやすい。 と金が寄っていっても追えますが、続けて歩を成った方が良さそうです。
12歩成、31玉、22歩成、41玉、32歩成、51玉、42歩成、61玉、
52歩成、71玉、62歩成、81玉、72歩成、92玉、82歩成、93玉、
94歩、84玉で、今度は歩を打って右へ。 85歩・・・25歩、14玉、15歩。 いやいや15歩は打歩詰で打てません。 ちょっと巻き戻して、25歩を打つところでほかの手がないか考えてみましょう。
94歩、84玉、
85歩、74玉、75歩、64玉、65歩、54玉、55歩、44玉、
45歩、34玉、35歩、24玉、
25歩以外の王手、そう、23とと捨てる手がありますね。
23と、同玉、13香成(13と)、24玉 ・・・ 今度は25歩が打歩詰で失敗。
打歩詰回避のためには、玉の逃げ道を作ってあげることが必要です。
そう考えれば、23と、同玉、24歩、同玉と23への逃げ道を用意する手が浮かびます。
23と、同玉、24歩、同玉、25歩、14玉、15歩、23玉、
24歩に14玉と逃げると、15歩、24玉、25歩、23玉で同じ形に。 ここが出題コメントにあった「34手目変同」です。
ここからはと金をずらしていく、おなじみの金鎖手順。 最後までノンストップで行きましょう。
22と左、33玉、32と左、43玉、42と左、53玉、52と左、63玉、
62と左、73玉、72と左、83玉、93歩成 まで51手
牧歌的な趣向手順の中に右辺の折り返しのスパイスがちょっぴり。
終ってみれば、王手したのは18枚の歩(とと金)だけ。 全着手豆腐の1往復半のお楽しみでした。
- 作者:
- “純生”のウグイス図式(すぐと金ができますが)。
長丁場ですが、“安心流”というか、王手をかけていれば詰みに至ります。
ただ一点、31手目23とで打歩詰解消を図るあたりは、ちょっと考えていただきましょうか。
これで、うまい具合に折り返せて手数が伸びました。 これは、いろいろ応用できそうです。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 歩の処理が…。
- 長谷川琴さん:
- 34手目変同有りが、最大のヒントに成りました。
- ronさん:
- 歩18枚全軍躍動、見事に王様をサンドイッチ。
- 三輪勝昭さん:
- 初形を見た時は右に戻って来て終わりと思っていましたが、巧く左に戻って行きました。
もう一度戻るのは欲でしょうか?
- 長谷繁蔵さん:
- 14香を捨てるのかと思った。24歩を見つけて解決
- DD++さん:
- 33手目に15歩で打ち歩詰めになるっぽいところまで追って迷宮入りです。そもそもこの順は根本的に違いそうな気も。うーん。
くるくるらしからぬ考えどころがありました。 やっぱり25歩、14玉まで行きますよね。
- 名無し名人さん:
- 24まで追ったところが唯一の考えどころ。
- やぶいりさん:
- 31手目からのと→歩打ち換えが打歩詰打開の好手。
- やよいさん:
- 打歩詰打開の折り返し箇所、悩みましたが「34手目変同」がヒントになりました。
- きたさん:
- 何も考えずに進めると打歩詰。そこを工夫して1往復半になっているのが今回の締めにふさわしい。
- タクさん:
- 変同が気にならないほど鮮やかな横追い三回でした。
- 嵐田保夫さん:
- 勢い香が成りたい所を我慢して歩で叩くのがミソでした。
- 池田俊哉さん:
- 打ち歩寸前23とで打開する。きれいな一往復半
- 隅の老人Bさん:
- 鶯の身をさかさまに初音かな。さて、その心は?
- やまかんさん:
- と金群がもう1度動くのがいい。
- S.Kimuraさん:
- 24に戻ってきた玉をどうしたらよいのか分からず,
しばらく悩みました.と金のベルトを動かして,玉を,もう一度,83まで移動させるとは驚きました.
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