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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.193 やよいさん
くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
最後の桂は成れないけど 20手台

くるくる展示室No.193 やよい初手は11桂成と金を取る一手。 同玉は22金までですから逃げるしかありません。 58角が14まで利いているので、13玉は14金まで。 23玉と逃げます。

  11桂成、23玉、

初形から斜めに一つずれた形なので、同じように22桂成。 今度は同玉が心配ですが、77馬と遠くの馬を使えば簡単に捕まります。 例によって24玉は25金以下なので、34玉。 ここまでくれば勢いでもう一つ行ってしまいましょう。

  22桂成、34玉、
  33桂成、45玉、

続いて44桂。 成らなくても78の馬の空き王手になります。

  44桂、78金、

馬は取られてしまいますが、おかわりで67角。 56合は同銀で金打まで。
逃げ方は44玉、55玉、46玉の3通り。 一番手数がかかる46玉が正解です。

  67角、46玉、47金、55玉、

あとはおなじみの斜め金追い。 最後まで楽しみましょう。

  56金、44玉、45金、33玉、34金、22玉、23金、11玉、12金 まで21手

前半で跳ねた桂が後半ですべて消えるのがいいですね。

作者:
首猛夫さんのサイト「般若一族の叛乱」(まだ閲覧できます)に、玉方桂合防止のため詰方桂を逃がす「逃げ駒」の概念が提唱されていますが、これを見た直後全く偶然にくる展No.94を見かけ、それならばと私もこのテーマで作図を試みました。類似を避けるため桂を斜めに配置したりと色々試すうち桂合防止の意味付けは失われましたが、くるくるらしくは仕上がりました。一応、跳ねた桂を同玉と取れないのがミソです。
斜めに打った四桂を追い戻しで消す例はあります(舞玉84番〜くる展No.139)が、盤上斜め配置の四桂が跳ねた後で同様に消える例は珍しいのではと思います。
サポート役の馬が途中で角に交代しますが、馬のままでは余詰むためです。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
桂の消し方、面白し。
長谷川琴さん:
8手目78金とするのを見落として、早く詰める所でした。
ronさん:
連桂プレーで決まり。
三輪勝昭さん:
僕はくる展はいつも暗算で解いています。
作意は5秒位で見当が付きましたが、一手一手全ての変化が詰むのを確認して前に進みました。
67角までは暗算で読むのは結構大変?
成った桂(最後は成ってないけど)が消えて行くのは気持ち良い。
garden seasonさん:
桂馬の動きと凧金の駒の動きが、面白かった。1二金までの21手詰と存じますが、如何なものなのでしょうか?三十数年ぶりに、詰将棋にチャレンジ致しました。頭の体操になり、大変有難う御座いました。
くるくるで、三十数年ぶりに詰将棋にチャレンジとはうれしいですね。 これからもお楽しみください。
長谷繁蔵さん:
46玉で金を使わせる所面白い
DD++さん:
やっと詰めたと思ったら手数が19手で首を捻る。37歩の利きが角と重複しているのになぜ置いてあるんだ?と考えてようやく44桂が両王手じゃないから78金の角移動強要が有効であることに気づきました。
名無し名人さん:
4段目は成れないからこの趣向は実現不可能?否、開き王手がありました。
やぶいりさん:
46玉の寄り道を忘れる所だったが手数ヒントが生きた。
きたさん:
変化があって、気楽に考えると少し悩む。
タクさん:
折り返し点にちょっと迷いましたが、素敵な斜め往復でした。
嵐田保夫さん:
普通根元を取られればダメとしたものだが凧金で良く押し返した。
池田俊哉さん:
44桂を入れるところが作者のこだわり
隅の老人Bさん:
最初から取ってくれれば、こんな苦労はしないのに。
やまかんさん:
角と桂馬の主役の詰将棋はやはり面白いですね。
S.Kimuraさん:
私の力では,暗算は無理でしたが,玉の逃げ道が意外とないのですね.

くるくる展示室No.193 解答:16名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  garden seasonさん  きたさん
  隅の老人Bさん  タクさん  DD++さん  名無し名人さん  長谷川琴さん
  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  三輪勝昭さん  やぶいりさん  やまかんさん
  ronさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。