本作も10手台。 とはいえ、ちょっと駒数が多く、特に桂馬の利きが分かりにくいので、じっくり確認していきましょう。
身動きできない玉ですが、73桂と78角がしっかり守っているので85馬や96金はダメ。 73馬と桂を取るのも84歩合いで続きそうにありません。
ということで、初手は96馬しかなさそうです。
96馬、84玉に74馬では95玉で元に戻ってしまって失敗。 ここは75銀と捨てるのが、ちょっと指しにくい好手です。 83玉と逃げるのは74馬、82玉、73馬以下で詰み、同玉と取る一手で、それから74馬とすれば、95に戻られることはありません。
96馬、84玉、
75銀、同玉、74馬、66玉、
65馬とできればいいけど、73桂が利いています。 ここでも55銀と銀を捨てるのがいい手。 同玉に56馬と追うことができます。
55銀、同玉、56馬、44玉、
ここまで来ると、出題コメントの「ジグザグ」の意味がわかったのではないでしょうか。
ちょうど4筋ずれて同じ形。 もう1回繰り返しを楽しみましょう。
35銀、同玉、34馬、26玉、
15銀、同玉、16馬 まで17手
詰んでみると、馬の軌跡が96−74−56−34−16とジグザグ。 玉の軌跡も95−84−66−44−26−15とジグザグになっています。
初形95玉に96馬から始まって、最後は15玉に16馬まで、盤の反対側でぴったり詰みました。
- 作者:
- 2段跳びに馬が進んでいく手順が狙いです。それに4銀捨てを加えました。
「L−同玉−G−玉」方の捨て絞り趣向。 普通は一方向に移動していくのですが、本作は追う方向が毎回ジグザグに変わるのがおもしろいですね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 三輪勝昭さん:
- 流石に往復は無理かな?
でも収束はあっけなくても重複感のないようにして欲しい。
- やまかんさん:
- 馬がジグザグ。もう少し配置をスリムにしたいな。
- 市橋宗士さん:
- 初手から苦戦。未だ苦吟中、詰め筋が見えてこない。
- 朝鳥さん:
- 銀をまっすぐ立たせて、玉を斜に誘導。見事な対比です。
- 長谷繁蔵さん:
- 初手に苦戦。73馬としました。
- やきのりさん:
- 初形がなかなか強面ですが…。狙いはシンプル大きなジグザグ。こんな構想も実現できるんですね。
- やぶいりさん:
- 障害物レース。
- S.Kimuraさん:
- 47が玉でなくてはならない理由が分かりませんでした.
47が金だと、11手目34馬、55玉、56金で早詰です。
- DD++さん:
- 下段に逃がさないようにと思って悩んでましたが、実は逃がしても簡単に詰むんですね。
- 渡辺さん:
- 75銀に時間がかかりました。
- 隅の老人Bさん:
- 空に稲妻、春の嵐が吹きました。もうすぐ桜も咲くでしょう。
- 堀米隆朗さん:
- 玉が自陣に入る場合も2度考えなければならない為、解いた感じはありました。
初め見たときは、盤面に広く沢山の駒が配置されているので、複雑な問題かと思いましたが、暗算で解けてよかったです。
- maimaiさん:
- 馬が大活躍の面白い趣向作品でした。
- 占魚亭さん:
- テンポがよく、楽しい佳作。
- 池田俊哉さん:
- 馬と銀のコンビネーションが見事。玉の軌道も楽しい
- タクさん:
- 4、5行をジグザグに送る鮮やかな手順でした。
- noriさん:
- こういうの作ってみたいですね。
- 鈴木康夫さん:
- 銀を捨てた時に左上に逃げられそうで不安でした。
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