次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.189 やきのりさん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
合駒はでてこない 10手台

くるくる展示室No.189 やきのり 二段目に一つ置きに並んだ歩。 横に追うことが予想される初形です。 離れて配置されている馬と金が怪しげですね。

まずは71歩成、同玉として、どこから角を打つか。 右から打ちたくなるけど、53角、81玉、91飛成、72玉、71龍、83玉で切れ筋。 左から93角が正解です。 93角、61玉となれば51歩成が利いて、同玉に84角成と順調に横に追うことができます。

  71歩成、同玉、93角、61玉、
  51歩成、同玉、84角成、41玉、

馬になっても、56の馬が利いているので、74馬とはいけません。 同じように31歩成と進める一手。
ここまで進めると、66金の配置の意味が見えてきます。 93の角が84、75、66と行けば金が取れる!

  31歩成、同玉、75馬、21玉、
  11歩成、同玉、66馬、同馬、
  12金 まで17手

最後は頭金で詰み。 間違えて22金と打つと、同馬と取られて「アッ」ということになるのでご注意。
金を取られないように中合する手が気になりますが、二段目の合駒は同飛成で無駄合です。 また、三段目、四段目の合駒は同馬で、56馬の筋の内側に入るので馬が寄れるようになって簡単。 例えば75馬に64歩合なら、同馬、21玉、54馬以下です。
まあ、出題コメントで「合駒はでこない」とあるので、信じて読まないのが吉かも。
ただし、ひねくれて84角不成としてしまうと、75角に64歩合で詰まなくなってしまいます。 ということで、ここは成が限定。

作者:
斜めに引きつつの馬の王手が狙いです。

玉が横に動くのに馬は斜めに動いてだんだん離れていくのがおもしろいですね。 ちょっと違いますが、将棋無双第26番を思い出した方もいるかもしれません。

初登場のやきのりさん、「創作暦半年で作品投稿自体初めてです。これからも(時々)よろしくお願いします」 とのこと。 さっそく第二弾の投稿が来て、4月の展示室で出題していますので、こちらも是非お楽しみください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

三輪勝昭さん:
56馬と66金の配置だけでピタッと中合の処理が出来ているんだ〜
やまかんさん:
91玉から始めたい。
市橋宗士さん:
始め右側からの角打ちを考えていて苦戦、不詰め。角は左から打ち、金を奪って詰め上がり。
金を逆用するのは実戦的だが歩の消去がこの「部屋」ならではの趣向。この手数なら何とか取り組める。
朝鳥さん:
角を9筋から打つのが印象的です。
長谷繁蔵さん:
73歩合を一応して見ました。
やきのりさん(作者):
投稿図をスマートに整えていただき、ありがとうございました。 配置と手順の必然性がぐっと高まりました。
やぶいりさん:
馬ノコならぬ馬剣でしょうか。
S.Kimuraさん:
最初は角を右から打っていたので苦戦しました.
DD++さん:
合駒はないというのを信じてみましたが、4手目82歩合とか8手目62歩合とかの変化がわからず。取った歩がそのまま余る19手の手順は見つけたのですが、もっと早く詰むはずですよねこれ。
同飛成と取られて、あとの手順が変わらず合駒が余るので、こういう場合は無駄合として合駒しないことになっています。
渡辺さん:
面白い動きですね。
隅の老人Bさん:
チョット意地悪、82歩合。それにつけても金の欲しさよ。
堀米隆朗さん:
7手目までは少し考えました。最後に取った金で詰め上げるのは、気分がいいです。
藤田卓志さん:
カニの横歩きみたいです。(左利き)
maimaiさん:
これはさらさらっと解けました。上部の駒の配置がなるほどですね。
占魚亭さん:
金を目指して。
池田俊哉さん:
6六金の質駒目掛けて一直線。中合が効きそうで効かない
タクさん:
手が限定されたきれいな横送りでした。
noriさん:
ヒントで解く気になりました。
鈴木康夫さん:
合駒制限しなくても趣向が実現できているのが良いですね。

くるくる展示室No.189 解答:21名 全員正解

  朝鳥さん  池田俊哉さん  市橋宗士さん  S.Kimuraさん  かめぞうさん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  タクさん  DD++さん
  noriさん  長谷川琴さん  長谷繁蔵さん  藤田卓志さん  堀米隆朗さん
  maimaiさん  三輪勝昭さん  やきのりさん  やぶいりさん  やまかんさん
  渡辺さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。