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初手は３２歩成しか王手がありません。 同玉に、４２歩成、同玉、５２歩成と香を続けてとるのは、ちょっと足りなそう。
そこで、２３金と援軍を送ります。 これに対し、２１玉、３１玉、４１玉と逃げ方が３通り。
２１玉は２２香、３１玉、４２歩成、同玉、３３金で続きそう。
３１玉は３３香と離し香で簡単。
４１玉は４２歩成、同玉、３３金と、２１玉の場合と同じ追い方ができて、持駒に香が余分にあるので早い。
ということで、２１玉で香を使わせるのが正解です。
３２歩成、同玉、２３金、２１玉、２２香、３１玉、
４２歩成、同玉、３３金、３１玉、３２香、４１玉、
２回目も香を使わせるため３１玉と逃げます。 趣向のパターンが見えて来ましたね。
５２歩成、同玉、４３金寄、４１玉、４２香、５１玉、
６２歩成、同玉、５３金寄、５１玉、５２香、６１玉、
ここからは収束。 ちょっと長いけど手順のさばきで、難しいところはありません。
７２歩成、同玉、６３金上、８１玉、８２歩成、、同玉、７３金寄、８１玉、
８２歩、７１玉、６２金右 まで ３５手
- 作者：
- 長編の収束を考案中に偶然思いつきました。一瞬新趣向かと思いましたが、良く見れば見覚えのある玉の軌跡、果たして「朝霧」に良く似ていることが判明。ただし同一ではなく、いわば朝霧の逆回しです。（本図を左右反転させても、玉の軌跡は朝霧と重なりません） 朝霧ほどキレイにさばけないのが少し残念です。
 朝霧の趣向はくるくるＮｏ．９０で紹介していますが、３段目の歩を成捨てながら横追いするところは似ているものの、朝霧は１段目２段目の二枚金で追う趣向、本作は３段目の一枚金で追う趣向と大きく異なり、別種の趣向です。
作者のことばで、打った香がそのまま残るのが「キレイにさばけない」と感じられたのかも。 第二の趣向でこの香を捌くことも考えられますが、複雑になりそうなので、くるくるとしてはこれでよいと思います。
ただ、収束で悩んだ方も多かったようなので、思い切って右図のように収束を削った方がよかったかもしれません。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- やまかんさん：
- 香車を下手に使う＾−＾
- 凡骨生さん：
- 香の離し打ちを指せないように玉は逃げる。
- 池田俊哉さん：
- 香短打しかゆるさないように逃げる。３段目金の横ばいも楽しい
- きたさん：
- 玉の軌跡が面白い。最後もうまく限定させている。
- 長谷繁蔵さん：
- 収束に盤駒を使いました
- ほいさん：
- 収束ちょっと趣向が乱れた？
- やきのりさん：
- ぴょこぴょこ引っ込む玉が楽しい。
- 隅の老人Ｂさん：
- 金が追いかけてくる、嬉しいねぇ。
最後も金で大往生、金に恨みは数々ござるか。
- S.Kimuraさん：
- 収束で少し悩みましたが，香を2段目に打ち付けていくのは楽しかったです．最後に，金が斜めに並ぶのも良いですね．
- 占魚亭さん：
- 金を上手く活用。
- やぶいりさん：
- 王様のワルツ。
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