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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.176 やよいさん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
龍と馬のコラボレーション。60手台

一見スカスカのようですが、良く見ると玉は全く動けません。 とはいえ、詰方も持駒がないので、龍か馬で王手をするしかなさそう。
62龍は64歩合ぐらいで全然ダメ。 ということで12馬。 これに対し、逃げる手が66玉と77玉、56に合駒する手もありますね。
まず56合は、同龍、同角成(77玉は47龍以下)、同馬、68角、87玉、77馬まで。 66玉でも56龍とすれば同じ手順で詰みます。
したがって、12馬には77玉と決定。

  12馬、77玉、

ここで22馬は86玉でダメ。 有望そうな78馬も、86玉、96馬、77玉で、78馬は千日手、78銀は88玉で失敗、57龍も67合でダメ。
馬の王手はダメなので、57龍と龍にスイッチします。 86玉と逃げられても97龍と追えそうです。

  57龍、86玉、97龍、85玉、

ここで94龍、86玉、96龍、77玉と追い戻す手は、78銀(78馬)、66玉、74歩、57玉と逃げられて失敗。 そこで、96龍から94龍と継続して追いかけます。

  96龍、84玉、94龍、73玉、83龍、64玉、53龍、65玉、

ぐるっと回って戻って来ました。 ここでまた馬にスイッチします。
56馬、同角成、同龍、74玉、53龍、65玉、・・・ うーん。 詰みそうなんだけどわずかに届かない。
56馬ではなく、21馬とこちらから行くのが正解。 これなら66玉に22馬、67玉、23馬、77玉と追えます。
感のいい方はここで「あっ、三段馬ノコだ」と気づいたことでしょう。

  21馬、66玉、22馬、67玉、23馬、77玉、

また龍にバトンタッチ。 あとは趣向を楽しむだけです。

  57龍、86玉、97龍、85玉、96龍、84玉、94龍、73玉、83龍、64玉、53龍、65玉、
  32馬、66玉、33馬、67玉、34馬、77玉、
  57龍、86玉、97龍、85玉、96龍、84玉、94龍、73玉、83龍、64玉、53龍、65玉、
  43馬、66玉、44馬、67玉、45馬、77玉、
  57龍、86玉、97龍、85玉、96龍、84玉、94龍、73玉、83龍、64玉、53龍、65玉、
  55馬(龍) まで69手

作者:
史上初?「回転龍追い×三段馬ノコ」の組み合わせ趣向です。
とは言え、手順があまりにもプリミティブなため投稿がややためらわれましたが一応お送りします。いかがでしょうか?
1周毎に馬が近付いてきて45まで来たところで詰み、というだけのものです。

プリミティブなのは、くるくるではプラス評価、史上初の高度な趣向を、誰でも理解できて楽しめるのはすばらしいことですね。
詰パラを購読されている方は、ちょうど今月解答発表されている大学院の作品が龍追いと龍ノコ、龍追いと馬ノコの組み合わせた作品だったことに気が付かれたかもしれません。 詰将棋一番星に紹介されているので、こちらもぜひご鑑賞ください。
 大学院3 深和敬斗さん「宙船」 339手
 大学院4 山崎健さん「龍馬伝」 419手

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

ronさん:
龍と玉でぐるぐるぐるぐる追いかけっこしているうちに背後から刺客(馬)が。実は長編作品を解いた事がないので、手数を見た瞬間に拒否反応が起きそうでしたが、解いてみたら楽しい作品でした。
くるくるでは、手数が長い=たくさん楽しめる、ということ。
凡骨生さん:
馬鋸を絡めた楽しい龍追い。
きたさん:
馬よりも竜がよく働く馬ノコ
長谷繁蔵さん:
7手目94竜にして苦戦、96竜を見つけて解決。馬の動き面白い。
池田俊哉さん:
3段馬鋸+龍追いという複合趣向がここまでシンプルにできているのはすばらしい。
パラのやさしい大学院で風みどりさんが欲しがりそう
ほいさん:
竜回転×馬鋸やっ。変則チックな馬ノコ。
鈴木康夫さん:
馬の軌跡が複雑ですね。三段馬鋸を解いたのは初めてです。
S.Kimuraさん:
馬鋸は予想がついたのですが,龍が1周した後,3段馬鋸になるとは思いませんでした.
隅の老人Bさん:
竜追い+3段馬鋸=うまい、うまい。
井上順一さん:
三段馬鋸と龍追いの組み合わせ。駒取りが全くないのも珍しい。
やまかんさん:
玉が7筋の周りを約4周。又動いたのは玉、竜、馬だけ。
やきのりさん:
馬ノコがある作品を初めて解きました。少ない駒でこんな手順が作れるとは。
嵐田保夫さん:
合駒が利かないのは辛いなー。
占魚亭さん:
竜馬の連係プレイ。

くるくる展示室No.176 解答:16名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  井上順一さん  S.Kimuraさん  大森常一さん
  きたさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  長谷繁蔵さん
  ほいさん  凡骨生さん  やきのりさん  やまかんさん  やよいさん
  ronさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。