盤面玉飛香2枚ずつのとてもシンプルな初形。 これで趣向詰になるのでしょうか。
93の飛がピンされていて横には動けせないことに注意して攻め方を考えてみましょう。
22銀や25飛など有望そうな手がいろいろあって迷いますが、32銀と捨てて12飛成と龍を作るのが味のいい手。
22銀合に、33銀、41玉、42銀成の送りの手筋が成立しそうです。
32銀、同玉、12飛成、22銀合、
33銀、41玉、42銀成、同玉、22龍、32銀合、
1筋ずれて同じ形。 これで趣向がわかりました。 どんどんいきましょう。
43銀、51玉、52銀成、同玉、32龍、42銀合、
53銀、61玉、62銀成、同玉、42龍、52銀合、
63銀、71玉、72銀成、同玉、52龍、62銀合、
これ以上繰り返すと93飛を取られてしまうので、ここからは手順を変えて収束に入ります。
73銀、81玉、61龍、71銀合、72銀成 まで33手
龍による横送りで、金捨て金合型の送り趣向はよく見るところですが、本作は銀を打って成り捨てながら横に送る趣向。
わずか6枚の簡潔な対子図式から、何もない空間に展開される趣向手順は斬新で、まるで夢のよう。 菅野さん、絶好調です。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- ほいさん:
- 2五飛の紛れが強烈です。
25飛、22銀合、同飛成、同玉、・・・ あるいは、25飛、22銀合、12銀、同玉、23銀、13玉、・・・ 手は続くものの届きません。 飛車が4段目だと23銀、13玉に14銀成で詰んでしまうので、5段目の配置になっています。
- 凡骨生さん:
- 銀打ち銀成捨てのリフレインが心地良い。
- きたさん:
- 初手25飛とか、けっこう悩んだ。やはり玉方の持ち駒制限は少し感覚が違う。
- 市橋宗士さん:
- 銀捨て、銀合い、・・・と反復手順が続き、右辺へ追いつめる、2枚香の意味がやっとわかる仕掛け、右飛と「王」様の位置は限定なんですか? (変化が読み切れていないかも) 盤上、攻め方持駒、ともに駒2枚ずつの美しい配置。
右飛は4段目では余詰なので、5段目より下ならOK。 97玉も、これより上だと、29手目63銀以下の余詰が生じます。
- 長谷繁蔵さん:
- 銀を捨てて銀を貰う
- S.Kimuraさん:
- 詰め方の玉が97にいたので,収束に受け方玉が8筋を下りてくるのかと思いましたが,考えすぎだったようです.
- ronさん:
- 龍を駆使して、玉を左辺に押し込んでいく様から相撲を想像しました。
駒の勢いを感じる作品だと思います。
- 池田俊哉さん:
- 斜めから銀を打ちたくなる形。
収束が一瞬見えませんでした
- 隅の老人Bさん:
- いろいろ迷って、最後に32銀打。
銀合、銀打、銀の成捨て、上手い上手い。菅野さん好調。
- やまかんさん:
- こんなシンプルな配置で予想外の面白い繰り返し手順。
- 占魚亭さん:
- 寄せの基本の合わせ技。
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