33龍などと龍で王手すると37桂合で続きそうにありません。
歩がたくさんあるので、39歩とたたいてみましょう。
28玉とかわすのは48龍、19玉、46馬まで。 37玉と逃げても46龍、28玉で同じ。 同玉と取る一手です。
39に呼んでから33龍とすると、あれ不思議。 今度は38桂合とできません。 行きどころのない駒の禁手ですね。
39歩、同玉、33龍、48玉、
33龍に28玉は、46馬、18玉、38龍、17玉、35馬以下。
49玉と逃げる手もありますが、48玉には49歩とたたくので、最初から49玉は2手短くなります。
ここまで来れば、歩をたたきながらの龍ノコ趣向だと見えてきます。
49歩、同玉、44龍、38玉、
49歩に47玉は44龍で、どこに逃げても龍と馬の威力で簡単です。
気持ちよく龍ノコを続けましょう。
39歩、同玉、35龍、48玉、
49歩、同玉、46龍、38玉、
39歩、同玉、37龍、49玉、
ここからあと3手で詰むんですが、すぐに見えましたか?
67馬、59玉、39龍 まで23手
67馬に(桂と歩しかないので)合駒がないのをうっかりしそう。
歩をたたきながらの龍ノコ作品、上段玉で歩をたたいて龍に近づけながらの龍ノコは数作ありますが、龍から遠ざけながらの龍ノコは珍しいと思います。 そのミソは「行きどころのない駒」の禁手でした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 9段目に打つ歩と龍鋸で面白い手順となっている。
- ほいさん:
- 桂が打てないルールを利用。受方制限するといろいろできる?。
- きたさん:
- 玉方の持ち駒が桂なのはなるほどと思ったが、なぜ2枚なのかが謎
1枚だけだと、13手目49歩のところで、46龍、47桂合、49歩、38玉、36龍以下の余詰が生じます。 2枚あれば、36龍に37桂合で逃れ。
- 占魚亭さん:
- やさしい縦型竜鋸。桂合をさせないよう九段目に落とすのがポイントですね。
- 長谷繁蔵さん:
- 46馬迄の21手詰とする所でした。56歩が一石二鳥の配置。
- 小林巧さん:
- 一見して「あれ!何を合駒しても詰まないジャン」と思いきや…
王方の持ち駒限定。初体験でした。
- 池田俊哉さん:
- 「禁じられた」龍鋸ですね。この筋は初めて?長編にまとめられそうですが...
「禁じられた」は、巨椋さんの作品集のことではなく、山田修司さんの作品「禁じられた遊び」のこと。 桂が8段目に打てないことを利用した伏線がテーマの名作です。
- 隅の老人Bさん:
- ジグザク、ジグザク。
王方の持駒が上手いな。
- S.Kimuraさん:
- 受方持駒が桂馬3枚でダメな理由が分かりませんでした.
前述の通り、1枚ではダメですが、2枚以上なら3枚でも4枚でもOKです。
- タクさん:
- 玉方持駒限定は余り経験がないので、解答に自信なし。
リズムある龍ノコは心地良い手順でした。
- 嵐田保夫さん:
- 手慣れた習作?
じつは30年以上前の素材。 当時はまとめられなかったんですが、受方持駒指定で考えてみたら、少ない駒数で完成しました。
- やまかんさん:
- 持ち駒制限を使ってうまく出来てる。最後の馬がまたうまい。
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