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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.154 u-makuさん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

飛車の活躍。20手台
くるくるおもちゃ箱ではやさしく楽しい趣向詰を出題


おもちゃ箱の各コーナーの展示室の中でもっとも投稿作が多いのがくるくる展示室。 くるくるおもちゃ箱は暗算でも解けるやさしい趣向詰(繰り返し手順を中心とした詰将棋)のコーナーです。 美しく楽しい趣向詰を気軽に鑑賞して、はじめての方にもその魅力が伝わればうれしいですね。

上記の盤面ですが、Javaを利用できない環境の方は見ることができないので、今回から棋譜ファイルへのリンクを張ることにします。 柿木将棋のkifファイルですので、この形式が利用できるソフトで開いてごらんください(テキストファイルなので、メモ帳などでも見れます)。

くるくる展示室154の構造さて、本作、一見して26の飛車による追いまわしとわかります。 そこで右の図のように12玉と26飛を除いて、詰方の駒が利いているマス、受方の駒があるマスに色を付けてみると、玉の経路は*のようになると予想できます。

実際に追いかけてみましょう。
16飛、21玉、11飛成、32玉、31龍、43玉、・・・ 83玉、73龍、94玉、
73で歩を取りましたが、この局面は打歩詰。 打開できそうにありません。

ここで、有名な格言「打歩詰には不成」を思い出しましょう。
73の龍が飛だったら打歩詰にならず、95歩を打つことができます。
そう、龍で追いかけるのではなく、飛のままで追えばよいのです。

  16飛、21玉、
  11飛不成、32玉、31飛不成、43玉、
  33飛不成、52玉、53飛不成、61玉、
  51飛不成、72玉、71飛不成、83玉、
  73飛不成、94玉、
  95歩、84玉、74飛成、93玉、94龍 まで21手

飛車の不成追い。 ヒントの通り「飛車の活躍」でした。

この追い方の作品としては、古内正孝さんの「狐狩り」が有名です。 本格的な趣向詰。 こちらもご鑑賞ください。


棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

ほいさん:
先を読まないと、後悔先に立たずですね!
荒川さん:
10手以上も先の打ち歩詰を避けるために飛不成りとするところが凄いですね。しかもその時は歩が持駒でないのでなかなか思いつきません。結果論で不成りとしただけです。
市橋宗士さん:
21手かかったが、不成りに気付けば追い落としの楽しい手順。迷路を逃げるネズミを追いかける猫(飛車)といったところでしょうか。(ごめんなさい、変なたとえで)
凡骨生さん:
最後の打歩打開の為の飛生7回は手を進めて最後に解った。
上田大輔さん:
もうしばらくこのまま不成を続けたい、そんな気持ちになりました。
池田俊哉さん:
これは予想的中、途中で龍をひっくり返さずにすみました。
きたさん:
シンプルだが不成が気が利いている。
隅の老人Bさん:
最後に竜を裏返したのは、ダーレ?
K.Komineさん:
くるくるも随分いろいろなヴァージョンがあらわれましたが、意外にネタは尽きないものですね。
占魚亭さん:
気持ちの良い追い回し。
鈴木康夫さん:
レールの作りが不成を示唆しているが、7手目うっかり成ってしまいそう。
S.Kimuraさん:
飛車が成って,気分良く玉を追い回しましたが,最後にはまりました.
不成のくるくるは他にもあるのでしょうか.

不成のくるくるもいろいろできます。 例えば岩田さんの飛不成回転追い(くるくる展示室No.25)。

嵐田保夫さん:
単なる不成の追い詰め?

くるくる展示室No.154 解答:13名 全員正解

  荒川さん  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  市橋宗士さん  上田大輔さん
  S.Kimuraさん  きたさん  K.Komineさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  ほいさん  凡骨生さん  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。