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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.152 菅野哲郎さん
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出題時のコメント:

捨て合の妙技。40手台


ひとめ趣向詰とわかる形。 舞台がと金と歩でできているので、きれいですね。
66とが浮いているので、まずは99角と打つところ。 87玉なら88と、86玉、96とまで。
あれ? 趣向に入る前に詰んじゃった。
いやいや、ここで出題コメントにある「捨て合」が飛び出します。

  99角、88歩合、同と、66玉、

次に78ととすると、さっきと同じ形。 75玉には57角があるので、また捨て合で凌ぎます。

  78と、77歩合、同と、55玉、
  67と、66歩合、同と、44玉、
  56と、55歩合、同と、33玉、
  45と、44歩合、同と、22玉、

連続5回の捨て合の妙技を堪能したあとは、収束に突入します。

  34と、12玉、13歩、同飛成、同角成、同玉、14歩、同玉
  24飛、15玉、16歩、同玉、17歩、同玉、27飛、16玉
  17歩、15玉、33角成、14玉、24馬 まで41手

ちょっと長くなりましたが、取った5枚の歩を見事に使い切りました。

この趣向のオリジナルは護堂浩之さんの「軍畑」(近代将棋1981年7月)。 また横型ではママの森さんの作品(詰パラ1987年11月、早詰)があります。 本作は作者はこれらの作品を知らずに創作されたと思いますが、「軍畑」の趣向のくるくる化として存在価値があると判断して出題しました。

護堂浩之さんの「軍畑」も合わせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

池田俊哉さん:
単純に88とを押していくと駒不足に。逆に言うとその駒をどう使うかが作者の腕
単純に押していく趣向はくるくるNo.10で紹介しています。
凡骨生さん:
と金の動きが、面…白い。
と金の動きだけ見ると、金ノコ?
上田大輔さん:
ろうそくが溶けていくようにと金が消えていくさまがとてもきれいだなとおもいました。
駒が消えていく趣向は解後感がいいですね。
隅の老人Bさん:
弁慶が六方を踏んで舞台に登場。
大向こうから掛け声、「菅野」。
やりますねぇ。哲郎さん。
菅野さんの作品、まだまだ届いていますので、お楽しみに。
占魚亭さん:
と金がいい仕事をしました。
嵐田保夫さん:
見事な応酬。
S.Kimuraさん:
99角から,と金鋸になりそうですが,1筋に追い詰めてからが良く分かりませんでした
惜しい、もう少しでした。 くるくるには収束がちょっと長すぎたかもしれませんね。
長谷繁蔵さん:
角は近づけて受けよ

くるくる展示室No.152 解答:7名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  上田大輔さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん
  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。