大駒と歩だけのすっきりした形。
龍追いが見えていますが、93角が利いているので82龍、63玉、73龍と普通に龍追いすることはできません。
そこで、81龍、63玉、83龍とすると、54玉の一手で、一間龍による龍追いの始まりです。
81龍、63玉、
83龍、54玉、74龍、45玉、65龍、36玉、56龍、27玉、47龍、18玉、
ここでくるっと一回転。
17龍、29玉、19龍、38玉、39龍、47玉、
ここからは37龍、56玉、46龍、65玉と普通の龍追い? いや55龍に76玉と逃げだされます。
37龍、56玉のとき、67龍、45玉と、先ほどの軌道に戻すのが好手。
今度は47龍と上からの一間龍の龍追いが始まります。
37龍、56玉、67龍、45玉、
47龍、54玉、56龍、63玉、65龍、72玉、74龍 まで29手
74龍としてみると、まわり8か所空いているのに、なんと玉はどこにも行けません。 還元玉で華麗にフィニッシュです。
- 作者:
- 往路は横からの一間龍を5回繰り返し、復路では上からの一間龍を4回繰り返す趣向です。
折り返しで手数が掛かりますが、他の方法では非限定を生じます。28角を回るだけの、いちばんシンプルな方法にしました。
初形で86龍が85龍(または65龍)であれば1手詰。27手目が65龍となりますが、この間、龍と玉だけが動き、29歩が消えるだけであります。
今回は右玉にしました。これだと玉の軌跡が、72→63→54→45→36→27→18→(29→38→47→56)→45→54→63→72となり、数字を足すと9(括弧内は11)となり、おもしろく感じました。
龍追いでも一間龍による龍追いは作例が少なく新鮮ですね。 飛角歩だけの初形から一間龍による龍追い1往復、折り返しの1回転、還元玉での中空詰め上がりと、作者の技巧が光ります。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 滑りがなめらかですネ。
- ほいさん:
- 駒数の割には限定されてるし、変則的だし、いい感じ。
- 長谷繁蔵さん:
- 王が家へ戻る所良し
85飛にして竜ならどうなるかってのはいかが
-
中澤照夫さん:
- 龍と玉のペア。還元玉。
- S.Kimuraさん:
- 帰りは向かい合って帰ってくるのですね.
- 占魚亭さん:
- 角の睨みがよく利いている。
- 池田俊哉さん:
- 86龍が74にワープ(29歩には目をつぶって)
- 井上順一さん:
- 折り返すところがうまくできている。詰め上がりで玉の周り8マスに駒がないのは珍しい。
- 堀米隆朗さん:
- 本当に玉と龍がペアでスケートをしているみたいで感心しました。
- 隅の老人Bさん:
- くるくるなら、老花さん。朝の散歩で町内一周。
- 鈴木康夫さん:
- 折り返しを68歩一枚で支えているのが見事です。
- やまかんさん:
- 言われてみれば確かにペアで滑ってる感じがするかも?コーナーを回って中央付近で技を見せた。
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