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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.148 菅野哲郎さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

龍を取られないように。30手台


下三段に収まった、いかにも趣向詰らしいきれいな初形。
69角、同玉に角の空き王手が見えていますが、単に空き王手では99歩成と龍を抜かれて失敗。
59と、同玉、68角と両王手で迫る必要があります。

  69角、同玉、59と、同玉、68角、同玉、

ここで69銀と打てば59玉にまた49とが効きます。 趣向が見えてきました。 どんどん行きましょう。

  69銀、59玉、49と、同玉、58銀、同玉、
  59銀、49玉、39と、同玉、48銀、同玉、
  49銀、39玉、29と、同玉、38銀、同玉、

ここからは収束。

  39銀、29玉、28と、19玉、38銀、28玉、29龍、17玉、27龍 まで33手

28とのところ、詰将棋っぽく19とと捨てるのは、38銀に99歩成でありゃ!
最後は奥にいた龍のお出ましで、ぴったり詰みました。

「La打−玉ーLb−同玉ーLa−同玉」型のおもしろい横送り趣向。 この趣向自体は趣向詰の巨匠黒川一郎さんの「時雨」 (将棋雑記黒川一郎研究162参照) がオリジナル。 「時雨」は上段で表現しています。 また、鮎川まどかさんに、本作と同じく入玉型で表現した作品があります。 こちらは飛車2枚使うことで駒数少なく仕上げています。 あわせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
銀の動きのリフレインが楽しい。
ほいさん:
くるくる回ってる〜。歳差運動みたい。
長谷繁蔵さん:
銀で一歩づつ追いつめる 最後は親分が止め
中澤照夫さん:
初形の面白さ。楽しい趣向。
S.Kimuraさん:
玉が三角に動くのが面白いです.
占魚亭さん:
どちらから角を打つかで全てが決まる。
池田俊哉さん:
趣向も楽しいが収束もきれい
井上順一さん:
龍を取られないように両王手で攻める。最後の開王手には龍を取れない。
隅の老人Bさん:
綺麗な趣向で最後は清涼。菅野さん好調。
鈴木康夫さん:
詰上げてようやく37が歩である意味が分かりました。
やまかんさん:
竜と角、銀をうまく活かしたくるくるですね。

くるくる展示室No.148 解答:13名 全員正解

  池田俊哉さん  井上順一さん  S.Kimuraさん  螽斯さん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  占魚亭さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  ほいさん
  堀米隆朗さん  凡骨生さん  やまかんさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。