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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.129 u-makuさん
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出題時のコメント:

合駒をさせない攻め。10手台


1段目にずらっと並んだ歩香に龍1枚、そして持駒銀4枚と、インパクトのある初形。
初手94龍では92合でどうにもならないので、まずは92銀と玉を引き寄せます。

  92銀、同玉、

更に、93銀、同玉、94銀とするのは、92玉で銀が1枚足りません。
ここからは94龍と回って、趣向の始まりです。
94龍、82玉、83銀、73玉、74龍、62玉、63銀、53玉、54龍、42玉、43銀、33玉、34龍、22玉・・・
あれ? 銀が1枚足りませんね。 3枚しか残ってないので、1枚で3筋移動することが必要。 その手順は。

  94龍、82玉、83銀、73玉、74龍、62玉、
  64龍、52玉、53銀、43玉、44龍、32玉、
  34龍、22玉、23銀、13玉、14龍 まで19手

作者:
詰手順、92銀〜94竜〜83銀〜74竜、62玉に64竜として合駒なら53銀なので52玉、53銀と追い込む手順が狙い。この追い手順は類作が恐いですが。。。

龍の二段活用で銀を節約するのがポイントでした。
5手目84龍は83金(飛)合で逃れ。
61香は7手目64銀を防ぐ配置、また41香は11手目54龍、53金合、43銀を防ぐ配置です。

飯田岳一(28手目)この趣向の手順自体は飯田岳一さんの作品(詰パラ1979年7月大学)があります。
その28手目の局面が右図。

坂野孔一さんも、詰パラ1984年8月の読者サロンで、この趣向を紹介しています。
(14龍|12玉13銀43銀73銀|飛)

飯田さんの作品の趣向では銀が質駒になっていて、その分紛れがなく簡潔に実現されています。

u-makuさんの作品は銀を持駒にしているため、何もないところに追っていくことになり、かなり違った印象です。 その分余詰防ぎの配置が必要になるのですが、それをきれいな初形で実現したところが作者の手腕。 記憶に残る作品です。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
龍の大暴れ、楽しめました。
凡骨生さん:
いままで無かったのが不思議な良形。
嵐田保夫さん:
龍のサイドステップでディフェンスかわす。
長谷繁蔵さん:
面白い手順
フェレルさん:
盤駒使って強引に解きました。おいらとは棋風・趣向が全然違うので、いつも参考になります。
池田俊哉さん:
普通に追うと銀が足りなくなる。64龍が思い浮かべば解決
隅の老人Bさん:
これもアート展ですね。
秋の月夜の散歩風景。
中澤照夫さん:
一間龍の威力。
S.Kimuraさん:
9手目に銀を打ったため,最後に足りなくなりました
占魚亭さん:
ヒントがなかったら、初手9四竜を考えてたと思います。
鈴木康夫さん:
銀が足りないかと思いました。
井上順一さん:
余詰がありそうだが、飛合が出てきたり、香が効いていたりで詰まない。

くるくる展示室No.129 解答:15名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  市原誠さん  井上順一さん  S.Kimuraさん
  螽斯さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  w masakiさん
  塚崎彰仁さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  フェレルさん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。