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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.117 詰ガエルさん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

長くても大丈夫。140手台


150手近い大作。 でもくるくるだから大丈夫です。
3筋の飛香が、はがしてくれ、といっているような初形ですね。 といっても35とのような乱暴はさすがに無理。
急がば回れで、とりあえず金ずらしで追いかけましょう。

  44金、55玉、54金左、65玉、64金左、75玉、74金左、85玉、84と、95玉、

最後96玉は97飛の1手詰。 95玉でも97飛と合駒を請求すると、歩合は二歩なので角合しかありません。

  97飛、96角合、同飛、同玉、

ここが実は最大の山場。 あとで3筋の香を取れるように角を打つには・・・ 69角だ!

  69角!、95玉、

これで玉を45まで戻せば、36角と香を取ることができます。

  94と、85玉、84金、75玉、74金右、65玉、64金右、55玉、54金右、45玉、

36角には同香か、同桂ですが、いずれにせよこれまでの手順を繰り返せば取られてしまう運命。
桂を取られると75玉のとき87桂の1手詰なので、同香が正解です。

  36角、同香、

この局面を初形と比べてみると
  1)35香がなくなった
  2)17飛がなくなったが、持駒に香がふえた
の2点以外は全く同じ局面。
97飛の代わりに97香とすれば同じ手順を繰り返すことができます。

 44金、55玉、54金左、65玉、64金左、75玉、74金左、85玉、84と、95玉、
  97香、96角合、同香、同玉、
  69角、95玉、
  94と、85玉、84金、75玉、74金右、65玉、64金右、55玉、54金右、45玉、
  36角 同香、  (34香がなくなった)
 繰り返し 同香、  (33香がなくなった)
 繰り返し 同桂、

香が全部取られたので、最後は同飛か同桂ですが、同飛だと次に取られてから飛打ちの1手詰。 同桂の方が延命できます。

 繰り返し 同飛、
  44金、55玉、54金左、65玉、64金左、75玉、87桂 まで147手

金ずらしによる香はがし、69角さえ発見できればむずかしいところもなく、くるくるにぴったりの作品でした。
ところが、35飛迄141手詰の解答が。 同桂のところ、同飛と取ってしまった?  恐ろしきかな慣性のワナ。

作者:
金知恵の輪×香はがしです。難しい所はないと思います。一段目の銀は持ち駒制限のためです。

本作、実は同じ趣向の作品が近藤真一さんにあり、いったんは返送したのですが、詰工房で近藤さんにお会いしたとき話してみたところ、こころよくご了解いただき、展示室で出題のはこびとなりました。 少し工夫すれば一段目の銀は省けるよとのアドバイスも。 近藤さんの作品もあわせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
中澤照夫さん:
このようなシンプルな機構で140手超えはすごい。
くるくる長編の典型的作品。
凡骨生さん:
金知恵の輪を絡めた香剥がしで香打角合が生かされている。最後は桂を剥がしての詰みも気持ちよい。
渡辺さん:
36角と香を順々に取っていくと最後に桂が取れて詰み。
調子にのって35同飛とやると尻飛車で早詰になる。
長いですが易しいですね。
上田阿吽さん:
目の前の他人らの頭が邪魔をして見ようと思っている人物(9八の桂馬)の姿がなかなか確かめられずもどかしい感じでした。
嵐田保夫さん:
28手一組の循環手順だが形も手順もユニークで天晴な作。
長谷繁蔵さん:
易しい趣向詰
易しい中にも一つだけ落とし穴がありました。
北岡正一さん:
うまいものです。
馬屋原さん:
前作に続きシンプルな仕組みで長手数を実現していますね。次の作品も楽しみにしています。
S.Kimuraさん:
53の玉を銀にしたら・・と思いましたが銀が成られて詰みますね.
今回は双玉が多いですね.
隅の老人Bさん:
一連の趣向が楽しい。
ここは串本、向こうは大島、中を取り持つ金鋸でした。
諏訪冬葉さん:
69角に気付いたら解けました
初めて手数3桁の問題が解けたので全部解けていないのに解答メールを出してしまいました
3桁手数の初解図、おめでとうございます。
展示室の解答は1題ずつ独立なので、1題でも解けたらぜひご解答ください >みなさん
賞品も1題だけでも全題正解でも区別なく抽選しています。

くるくる展示室No.117 解答:13名 正解11名

  嵐田保夫さん  上田阿吽さん  馬屋原さん  S.Kimuraさん  北岡正一さん
  螽斯さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  中澤照夫さん  凡骨生さん
  渡辺さん   

当選者は、展示室で発表しています。