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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.109 凡骨生さん
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出題時のコメント:

龍のガードをどうかわすか。120手台


初形をながめると、銀と歩で5段目はガードされているので、玉は上にはいけない。 ということはと金をずらす「金鎖手順」で玉を4段目のどの位置にでも動かせることがわかります。 攻方は、79飛、19香の飛び道具を使って、4段目の玉を攻めるわけです。

1) まずは玉を14に移動させて17香

  93と、84玉、83と右 ・・・ 23と右、14玉、17香、同龍、

歩を入手できましたが、歩が打てるのは1筋と9筋だけ。 15歩、同龍としても受けが強くなるだけでダメそうです。
それより、97の龍が移動したので、玉を9筋に戻せば99飛が王手になることに注目。

2) 玉を94に戻して99飛

  13と寄、24玉、23と左 ・・・ 83と左、94玉、99飛96桂合

99飛への合駒が問題。 歩は品切れ。 角金銀香の合は取って簡単。 桂合の一手ですが97か96か。
正解は96桂合ですが、どちらでも同じように追えるので保留にして進めましょう。

3) 玉を14に移動させて15歩

  93と、84玉、83と右 ・・・ 23と右、14玉、15歩、同龍、

4) 玉を94に戻して95歩

  13と寄、24玉、23と左 ・・・ 83と左、94玉、95歩、同龍

2)で97桂合だと、95歩のところで97飛と桂が取れるので早く、96飛が正解とわかりました。
96桂合の場合は96飛、同角成では馬が強く詰みません。
しかし龍が9筋に移動したので、玉を14に呼べば19飛で桂が取れます。

5) 玉を14に移動させて19飛

  93と、84玉、83と右 ・・・ 23と右、14玉、19飛、15歩合、同飛、同龍、

6) 玉を94に戻して95歩

  13と寄、24玉、23と左 ・・・ 83と左、94玉、95歩、同龍、

7) 玉を24に移動させて16桂まで

  93と、84玉、83と右 ・・・ 33と右、24玉、16桂 まで125手

作者:
P誌へ投稿(17・10・30)し、ネット向き作品と返送(21・3・5)されてきました。
特に難しい処はありません。19成桂を奪い、その桂を16に打つための三段目のと金送りです。最初は17とを奪うため、次は99とを奪い96桂合をさせるため、次は龍を五段に移すため、次は19成桂を奪うために15龍を95龍にするためというキーを順に開ける為の三段目と金送りです。

3.5往復のと金知恵の輪。 1筋と9筋を往復するスケールの大きい知恵の輪で、120手を超えました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

小野寺さん:
桂合がフタだとは思わず。楽しいと金追いでした。
馬屋原さん:
早く歩を渡してしまうとそれを合駒されて詰まない構成が見事。知恵の輪はいつ見ても楽しい。
凡骨生さん:
手数が長いだけで暗算で解けますネ。
嵐田保夫さん:
まるで天国と地獄のはざまで責め立てられているようなインヴェーダーゲーム詰。
長谷繁蔵さん:
最後飛を消えて上手く決まる。もう少し延ばせるかも。
守ちゃん次作も出てくるかな。
中澤照夫さん:
持ち駒をためてから龍を移動させる。
最後のピース桂が16に収まる感触。
魚熊さん:
90手目の15歩まではすらすら進んだものの、詰み形が見えずに一旦挫折。
その後トイレで「手数的にはもう1往復しそう」と気づいたときに詰み形がわかりました。概数手数表記に感謝! です。
S.Kimuraさん:
36手目に歩合いされたときのことを長い間悩んでいました

19枚目の予備の歩を合駒したかな。

隅の老人Bさん:
竜が大活躍、素晴らしいね。
解けて嬉しいが、もっと嬉しかったこと。
「解答は最終手と手数でOKです。」
この長手順、まともに書いたら、右、左と幾度書くことになったやら。
双方、合わせて幾つかな?

くるくる展示室No.109 解答:10名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  魚熊さん  馬屋原さん  S.Kimuraさん  小野寺さん
  隅の老人Bさん  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん

当選者は、展示室で発表しています。