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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.92 岩田俊二さん
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出題時のコメント:

と金のエスカレーター。20手台


下段の飛香群と斜めのと金が、いかにも趣向詰という感じで楽しくなります。
岩田さんはシンプルな趣向の中にも狙いを秘めた作品がお得意。 さて本作は・・・

初手33との両王手が気持ちいいけど、51玉、42飛成、61玉、75と、62歩合で失敗。
51玉と下がられることを考えて、53とと左から両王手するのが正解です。
同玉で、以下も同様に、と金を両王手で次々捨てていきます。

  53と、同玉、64と、同玉、75と、同玉、86と、同玉、

ここまで来ると遠くから11角のにらみで、続けて97ととはできません。
この状態をチェスからきたことばで88とがピンされているといいます。
また、ピンされた状態を解消することをアンピンといいます。
本作の狙いは、ピンされたと金で、ピンされた状態のまま追いかける趣向にあります。

  77と、75玉、66と、64玉、55と、53玉、44と42玉、33と、31玉、
  42飛成、21玉、32龍 まで21手

斜め追い1往復のと金のエスカレーター。行きはと金捨ての両王手、帰りはピンされたと金追いの両王手というユニークな趣向作品でした。
作者:
アンピンの作品を作っていたら、両王手ならピンされている駒が動けることに気がつきました。
ピンされている駒に追いかけられてしまう玉が、少しかわいそう。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
広瀬稔さん:
と金と王の動きが面白い。33とまでの17手詰めにしたほうが手順は締まっているような気がする。
攻方32歩ぐらいでOK? 全着手両王手になりますね。 どうせなら22とまでにしたいというのは欲張りかな。
中澤照夫さん:
主役は88のと金。
小野寺さん:
玉方11角の配置の威力。
onakaponさん:
自分も1度はこういう手順の詰将棋を作ってみたいですね。
小峰耕希さん:
最後の1人だけはピンされて左に行けません。
凡骨生さん:
階段の下がり上がりが面白い。
稲葉上さん:
歩以外は飛道具だけでスッキリした配置。飛は4、8筋でないと詰まない。
しろねこさん:
香と飛車の協力によりと金と相手玉を追い詰めます。
トドメは竜まで。
長谷繁蔵さん:
最後32と迄じゃないよ。49飛大活躍
鈴木康夫さん:
飛車二枚の配置は必然だったのですね。
大森常一さん:
5五のと金は邪魔駒ということですね。1一角は遠く9九の玉を狙っている。
利波偉さん:
趣向を行う理由が55との邪魔駒消去になっているところは高級ですね。
55とがなければ、すぐに33と以下。 もっとも55とだけじゃなくて66と、77と、88とも消えますが。
嵐田保夫さん:
と金の消去と遡上による連続両王手がユニーク。
魚熊さん:
前半は捨てないといけなく、後半は追い込まないといけないのが不思議。
9筋に逃げる変化がちょっとしたアクセント。
77とに9筋に逃げると、46飛66歩合でアンピンする手があります。
S.Kimuraさん:
9手目にうっかり「97と」とするところでした.
タクさん:
巧いスイッチバックでした。
隅の老人Bさん:
おっと危ない、11角を忘れてた。
馬屋原剛さん:
いつのまにか自玉をとられそうになって驚いた

くるくる展示室No.92 解答:20名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  上田阿吽さん  魚熊さん  馬屋原剛さん
  S.Kimuraさん  大森常一さん  onakaponさん  小野寺さん  小峰耕希さん
  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  タクさん  躑躅さん
  利波偉さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  広瀬稔さん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。