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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.91 大森常一さん「雲梯」
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出題時のコメント:

向こうまで渡ろう。10手台


大森さんは老花現象さんや利波さんと同じく詰工房のメンバー。 きれいな初形の「雲梯」でくるくる初登場です。
「雲梯」(うんてい)って何? という人もいそうですが、ぶら下がりながら向こうまで渡る、小学校の校庭や公園によくある遊具です。ウィキペディアで見ると雲梯というのは、もともとは城を攻める兵器だったとか。

本作は手順で雲梯を表現した作品ですが、初形もなんとなく雲梯みたいですね。
さて15の玉が、無事向こう側(95)に渡れるか。 手順を進めてみましょう。

  16歩、26玉、27香、35玉

まずは隣のバー(35)に。 続けて銀を活用してどんどん行きます。

  36銀右、46玉、47香、55玉
  56銀右、66玉、67香、75玉

これで香はなくなりましたが、最後は87の金がいます。

  76銀右、86玉、87金、95玉
  96金 まで17手

見事向こうまで渡り切りました。
作者:
雲梯をわたっていく様子が表現できていれば幸いです。
玉方から見ると、空中綱渡りかと思います。 当初はそのつもりでいたのですが、銀につかまりながらわたっていく姿が何かにぶら下がっているような感じに受け止められました。
易しくということで、変化も紛れも殆んどありません。
楽しいほのぼの系趣向詰でした。
全員正解でまたまた20名突破。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
広瀬稔さん:
楽しい手順。王手をかける場所と、王の動きがともにジグザグ。
中澤照夫さん:
玉の軌跡が美しい。
市原誠さん:
雲梯は、子供の頃、大好きな遊具でした。確かに、それらしき楽しい動きですね。
小野寺さん:
雲悌というと遊具ではなく三国志で諸葛孔明が造った城壁を越えるためのアレを思い出す。風みどりさんあたり知ってるかな。
なるほど。諸葛孔明でしたか。
onakaponさん:
ひとひねりあるともっといいと思います。
小峰耕希さん:
持駒香一色にしても良かった気もしますが。
凡骨生さん:
ジグザグ運転はいけませんよ王様(笑)
稲葉上さん:
規則正しく雲梯渡り。57角の配置で香打ちを限定しているんですね。
57角は逃げ道ふさぎと同時に香打を限定したうまい配置。
松田浩輔さん:
初めておもちゃ箱をやりましたが難しくなくて良かったです。
松田さんほか、上田さん、魚熊さんから初解答。
ありがとうございます。 これからもお楽しみください。
しろねこさん:
香打ちと銀で相手玉を追い詰める。
長谷繁蔵さん:
持駒香が歩でも良いかと思ったら逃げられた
鈴木康夫さん:
雲梯とは良くぞ名づけたり
利波偉さん:
もう一段銀が下がって一往復にしたいような、、、。
作家的発想。 でも雲梯ではなくなりそうですね。
橋本孝治さんの名作のように究極を目指す方向もあるかも。
嵐田保夫さん:
ひとひねり欲しい。

onakaponさんと同じ感想ですが、ひねりかたによってはくるくるじゃなくなってしまうので難しいところ。

魚熊さん:
左右同型に近いのに、左右の金の役割が全く異なるのが意外。
S.Kimuraさん:
玉のじぐざぐな動きが面白いです.
タクさん:
私は「猿橋」のイメージで楽しみました。
隅の老人Bさん:
大森さんは潔癖?、私なら、持駒は香4枚。

小峰さんと同意見。 非限定を気にしなければ、57角も歩にして持駒香4枚にすると初形がよりきれいに。

馬屋原剛さん:
作品名がいいですね。

くるくる展示室No.91 解答:22名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  市原誠さん  稲葉上さん  上田阿吽さん  魚熊さん
  馬屋原剛さん  S.Kimuraさん  onakaponさん  小野寺さん  小峰耕希さん
  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  ダイさん  タクさん
  躑躅さん  利波偉さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  広瀬稔さん
  凡骨生さん  松田浩輔さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。