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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.85 利波偉さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

角の守りは意外に弱い 10手台


作者:
新人コンクールに1年前に送ったところ、柴田さんに「アンタ新人やないやろ。」と言われ、没になった作品。入選一回を中学の時にしただけだったのになあ、、、。ただ捨てるのも忍びないので、クルクルに送ってみます。短手数の軽趣向は少ないとのことでしたから、、、。
趣向詰は繰り返す関係でどうしても長手数になりがちなので、短手数趣向詰は希少価値があります。なかには1桁手数の趣向詰もありますが本作も13手と入門用に手頃な手数。没にしてくれた柴田さんに感謝です(^^;

持駒が多くてややこしそうですが、29香の利きが通っていれば逃げられる心配はありません。
ということで、香筋を止めないように、まずは13歩のたたきから入ります。
同桂は21銀までだから13同玉。
ここで、22銀と下から打つのがポイント。 同角は24金で簡単。 14玉と逃げるしかありません。
この形になれば、もう次の手は分かりますね。

  13歩、同玉、
  22銀、14玉、23銀、15玉、24銀、16玉、25銀、17玉、
  28金、26玉、18金まで13手

そう、4枚の銀を下から連続して打っていく趣向詰でした。
最後は金で追いもどすかと思いきや、1手でビシッと決めます。
作者:
4銀連打は初めてですかね?折り返すと却って類作臭くなるので、このエンディングにしました。古名作のパロディーの意味もあります。
4銀連打の作品はよく見ますが、4銀連打での下追いは初めての作品。
古名作というのは 77歩89香|94玉 持駒金銀銀 でしょうか。
この形は大道詰将棋の類型にもなっていますが、発展させて趣向詰にしてしまうとは流石利波さん。
くるくるネタはまだまだあちこちにありそうですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
小野寺さん:
見事なまでの串刺しとはこれいかに。
凡骨生さん:
くる展客寄せ用。
中澤照夫さん:
詰め上がり見事。香の串刺し。
長谷繁蔵さん:
上からでなく下からだったあー。
シャンプーさん:
2二銀と最後の3手がちょっと見えにくかったです。ヒントどおり角の守りは意外に弱くて助かりました。
市原誠さん:
荘厳な駒柱ですね。
稲葉上さん:
銀は取れない事情あり、ということで見事な銀柱完成。初形もいいですね。
嵐田保夫さん:
ホイル巻き串刺し一丁。
しろねこさん:
銀四枚を盤上に残せた。2枚の角で銀4枚を取れないのが大きい。
大森常一さん:
角の利きに銀を打つ手に対しどれも取れないとは辛い。最後の香の串刺しが気持ちのよい手。
タクさん:
追い上げずに18金と寄るところが意外性あり。
隅の老人Bさん:
取ってくれたのは一度だけ。それでも5連続の捨駒でしょうね。
S.Kimuraさん:
玉を追い返して打った銀を消去する手順だとばかり思ったため,最終手が見えなくて苦労しました.

くるくる展示室No.85 解答:17名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  市原誠さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  大森常一さん
  onakaponさん  小野寺さん  くまさん  シャンプーさん  しろねこさん
  隅の老人Bさん  タクさん  躑躅さん  利波さん  中澤照夫さん
  長谷繁蔵さん  凡骨生さん    

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。