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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.54 ドうえもんさん
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出題時のコメント:

どこから香を打ちますか。 27手。


香を打つしかない形。 どこから打ちましょうか。
「香は下段から打て」のことば通り、19香が正解です(19以外から打つと詰みません)。
なぜ19から打つのかは、手順を進めるとわかってきます。 とりあえず先に進めましょう。

  19香、23玉、29香、33玉、39香、43玉、49香、53玉、

香遠打の4連発。 玉が2段目に落ちると82飛成があるので、3段目を横に逃げます。
途中で中合すると?
4段目の捨合なら同飛、それ以外の中合なら同香で、53玉のとき取った合駒を打って簡単。
したがって、香打に合駒は利きません。

  54飛、同玉、

手がなくなったかに見えますが、54飛捨が妙手。 ここからは方向転換して縦に追います。

  64金、55玉、65金、56玉、66金、57玉、58歩、同玉、

ここで再び横向きに方向転換。

  69金、49玉、59金、39玉、49金、29玉、39金、19玉、29金 まで27手

ここまでくると、香遠打の意味がわかってきます。 八段目に逃さないために九段目から打たなければならないのでした。

すっきりした対子図式の初形から、香遠打4連発。 更に金での縦追い、横追いで香を4枚共消し、最後は雪隠詰。
つなぎもスムーズで、くるくるにふさわしいおもしろい作品でした。
作者:
単玉で置駒9枚の目に優しい構図(?)の改良案が思いついたので、再投稿します。
出題とすれ違いで改良案が届きましたので、ここで紹介させていただきます。
単玉になり、枚数も減りましたが、香打の距離が縮まっているので、どちらがいいか微妙なところ。

香打から金追いで香を消す手順の元祖は将軍徳川家治公の象棋攻格第79番。
これは、89香、77玉、79香、67玉、69香、57玉、59香、48玉、39金、59玉、49金、69玉、59金・・・ という手順で、あまり香遠打という感じではありません。
しからば、と、香の最遠打4連発を実現したのが柳田明さん。 こちらも合せてご鑑賞ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
しろねこさん:
香車を連続して3回打ち、相手の玉を追いかけ最後に自分の香を相手にとらせて金で追い詰めにするところが実践的です。
コマンさん:
本作も打った香を見事に消す。
長谷繁蔵さん:
やっぱり一番遠くから打ちます
真Tさん:
4香最遠打!
この形でできるのはすばらしいと思います。
たくぼんさん:
変化は飛ばしています。くるくるですから引っ掛けはなしですよ。
鈴木康夫さん:
収束を成立させるには香を最下段から打つ必要がありますが
中合は早詰になるように、ちゃんと出来ているんですね。
中澤照夫さん:
香の4連続最遠打もさることながら、玉の軌跡にも美しさがある。
北川仁士さん:
9段目からじゃないとだめなんですね!!
S.Kimuraさん:
香を4枚とも最下段に打たないと詰まないのも凄いですが,
この玉の動きは全く予想できませんでした.
隅の老人Bさん:
遠打に中合は早詰。これで4連続の遠打が成立。
それにしても、上手く創られている。
タクさん:
No.53も54も続けて打った4枚の駒がきれいに消えて「仕掛け花火」の感じ。
ほの字さん:
敵の雪隠へ大遠征。
小五郎さん:
飛捨ての所で一瞬手が止まりましたが。
小峰耕希さん:
中合処理とか読み飛ばしてますが、くる展だからこれで合ってる筈!

くるくる展示室No.53 解答:15名 全員正解(下記)

  S.Kimuraさん  北川仁士さん  小五郎さん  コマンさん  小峰耕希さん
  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  タクさん  たくぼんさん
  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  ほの字さん  真Tさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。